BIAの歴史

1969年
  • Hoffer博士らがインピーダンス指数を提唱
  • Hoffer博士らは一連の実験から、全身の体水分量と生体電気インピーダンスにとても高い相関があることを証明
  • ※このときに右手から右足の片半身で測定されるインピーダンスを全身インピーダンス(Whole body impedance)と名付けたため、現在も全身測定と言って実は片半身測定であるBIA機器が多い
Ref. Earl C. Hoffer, Clifton K. Meador and David C. Simpson. Correlation of whole-body impedance with total body volume. Journal of Applied Physiology, Vol 27. No.4, October 1969
1981年
  • アメリカのRJL Systems社が世界初のインピーダンス測定器を商業化
  • 電極を右手甲と右足甲に取り付け、単周波数(50kHz)の交流電流で右半身のインピーダンスを測定する装置
1980年代前半
  • 測定の簡便さが評価され、体成分の評価を必要とする分野でBIA法が広がる一方、信頼性に関する疑問も増加
  • 部位毎に長さ・太さが異なり、水分均衡も変動する人体を、片半身の単周波数インピーダンスだけで解釈する限界が指摘
1980年代後半
  • 限られたインピーダンス情報から正確な体成分を算出するための試みとして、様々な補正式が開発・発表
  • インピーダンスから体成分を算出する式に、年齢・性別を始め、体型・病歴・人種情報まで組み込んだ補正式が立て続けに発表
  • しかし、補正式は式を作った集団と類似な人体のみで精度が保たれ、且つ体成分の変化が正しく反映されない限界が指摘
  • Total Body Water=0.377Ht²/R+0.14Weight-0.08Age+2.9Gender+4.65
  • 問題点① 加齢に伴って体水分量が減るという統計情報が予め設定
  • →例えば、10年間頑張って筋肉量(水分量)を維持しても、年齢を入力した段階で0.8㎏が減少
  • 問題点② 男女で体水分量が変わるという統計情報が予め設定
  • →例えば、男性並みに筋肉量(水分量)が多い女性でも、性別を入力した段階で2.9㎏が減少
  • Ref. Henry C. Lukaski and William W. Bolonchuk. Estimation of body fluid volumes using tetrapolar bioelectrical measurements. Aviation Space and Environmental Medicine, 1989;59(12), 1163-1169
1990年代
  • 統計的な情報による補正ではBIA法の技術的な限界が克服できず、医療・研究など専門分野で普及が遅延
  • その代わり、健常者に対して大体の体成分情報が提供できることから、体脂肪計として一般家庭に広く普及
1992年
  • BIA法の精度向上に向けた従来の努力には限界があり、部位別測定や多周波数測定など新しい技術開発の必要性が認識
Ref. Robert F. Kushner. Bioelectrical impedance analysis: A review of principles and applications. Journal of the American College of Nutrition, Vol.11, No.2, 199-209 (1992)
1996年
  • Dr. Chaにより、部位別測定や多周波数測定を適用し、インピーダンス・身長・体重のみで体成分を算出するBIA機器の開発
  • InBody2.0は、5・50・250・500kHzの多周波数電流で、人体を右腕・左腕・体幹・右脚・左脚に分けて直接測定
  • BIA機器が信頼を得て、医療・研究など専門分野で広く使用できる時代の始まり