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JTマーヴェラス

測定の習慣化によるメリット
機種モデル:InBody470


©2020 JTマーヴェラス

icon-caret-up2019-20 V.LEAGUE DIVISION1 優勝


JTマーヴェラスは兵庫県と大阪府にホームタウンを持ち、バレーボールV.LEAGUEで活躍するJTの女子バレーボールチームです。1956年に設立され、黒鷲旗で優勝5回と準優勝5回、現リーグの前身であるV・プレミアリーグで優勝1回と準優勝3回、現在のリーグであるV.LEAGUE DIVISION1では2019-20シーズン優勝など、何度もタイトルを獲得している強豪チームです。また、JTマーヴェラスから3名の選手が2020年度バレーボール女子日本代表チームに選出されており、東京オリンピックでの代表入りも期待されています。


実業団トレーナーとしての30年間の道のり

icon-caret-up 上村宗男トレーナー

JTマーヴェラスの上村宗男トレーナーは、選手の治療と体のケアを管理するメディカルトレーナーです。JTマーヴェラスに赴任して7年目になりますが、赴任前はハンドボール部や陸上部などの他競技でも実業団トレーナーとしての実績があり、これらの経験をトータルすると実業団スポーツチームで30年間も勤務しているベテランのトレーナーです。学生時代に陸上の短距離選手だったことから、自然とトレーナーの道に進みました。日本体育大学へ進学して専門知識を学びましたが、上村トレーナーが大学を卒業された当時は、まだ ”トレーナー” という職業が日本で定着していない時代でした。最初は選手をケアするためのトレーニングルーム自体の設置やストレッチを指導することから始めました。上村トレーナーは、日本におけるトレーナーという仕事の礎作りとその普及に携わってきたひとりであると言えます。トレーナーという肩書の中には、柔道整復師・はり師・きゅう師・アスレチックトレーナー・上級トレーニング指導者(JATI-AATI)など様々な資格が含まれています。


女子バレーボール選手のコンディショニング管理法

上村トレーナーがJTマーヴェラスに赴任したことが、チームにInBodyを導入するきっかけとなりました。InBody無しでコンディショニングを行うことになると、体重のみでの指導となります。特に、女子選手では体重に関してあまりに厳しく管理してしまうと、拒食症・過食症・ホルモンバランス異常・精神的ダメージなどの原因となり、体調のコントロールが出来なくなってしまうという不安もあります。上村トレーナーがチームに働きかけたことで、2013年にInBody430が、2018年にInBody470が導入されました。

選手は毎朝InBodyで体成分を測定して体調チェックを行います。InBody測定の他に、血圧・体温・ヘモグロビン推定値(貧血指標)を測定・記録していきます。これらのデータは、選手とトレーナーだけでなく監督・栄養士・S&Cコーチらにも共有されます。選手はInBodyのデータを各自のスマートフォンからでも、InBodyアプリを通して確認することができます。

「在籍しているほとんどの選手が、自主的にInBodyを測定しています。女子バレーは6月から9月がトレーニング期、10月から4月がリーグ戦やカップ戦、5月がオフシーズンという1年間を過ごしますが、1年中を通して体成分を安定させている選手もいます。勿論、一部の選手や新人選手は体成分の変動を経験していますが、リーグ戦の開幕時期の10月には体成分の状態も最も良い状態に合わせてきます。毎日測定しているからこそ、選手自身もどのような体成分がベストパフォーマンスを発揮できるのか、自分に合った状態であるのかを擦り合わせていくことができます。」


怪我とInBodyの関連性

「1日単位の僅かな変化では気づきにくい点も、1年間や数年間分でデータ全体の推移を見渡すと、怪我が原因となった不調な期間が、体成分の明らかな違いとして目に見えてくることがあります。ある選手は膝の手術がきっかけで、体成分が別人のように大きく変わったことがあります。リハビリから復帰に向けての約半年で、体脂肪量が大きく増加する形で体重が約10kgも増加してしまいました。手術の影響で運動量が減ってしまったことも要因でした。筋肉でなく体脂肪の増加で体重が増えてしまうと、プレーにキレがなくなるなどパフォーマンスにも支障が出てしまいます。彼女は手術とリハビリを乗り越えて、崩れてしまった体成分を約5年間かけて徐々に戻していきました。」

※履歴グラフは取材を基に再現したイメージグラフです。

「スポーツには怪我が付き物です。中には手術を経験してリハビリが必要な選手や、毎日体のケアが必要な選手もいます。今後はInBodyの部位別筋肉量や筋肉均衡のデータから怪我の状態やリハビリの効果を確認し、体成分が変化するタイミングから治療や完全復帰の目安を検討する形の活用も考えています。部位別筋肉量の左右の違いを追っていけば、怪我の状態も見れると感じています。」


プロバレーボール選手の体成分

バレーボール選手といえば、高身長でスラリとした体型を連想しますが、実際の体成分はどういう特徴があるのでしょうか?  一般女性と、JTマーヴェラス、セルビア女子代表(国際大会メダル常連の強豪チーム)の体成分を比較してみましょう。


一般人と比べてみると、身長だけでも15cm-30cm高いことが分かります。身長が高い分、体重と骨格筋量(筋肉量)が多いことは勿論ですが、体脂肪量が少ないことには驚きです。体脂肪率は骨格筋量(筋肉量)が増えると相対的に低くなるため、体脂肪率が低いことは想定されますが、プロバレーボール選手は体脂肪量そのものの重さ自体も少ないことが特徴です。体脂肪量が少ない状態で骨格筋量を増やすことで、驚異的なジャンプ力が発揮できるのかもしれません。

※一般女性のデータは「InBody臨床DB」、セルビア女子代表のデータは「Descriptive Body Composition Profile in Female Olympic Volleyball Medalists Defined Using Multichannel Bioimpedance Measurement Rio 2016 Team Case Study」より引用・改変


選手とトレーナーの信頼関係

2名の選手にも、InBodyと上村トレーナーのお話を伺いました。セッターの柴田真果選手は、JTマーヴェラスに入団して3年目(競技歴17年)の選手です。InBodyを活用したコンディショニングの成功事例について聞くことができました。

【セッター 柴田真果選手  icon-caret-right 】
「 ”体脂肪量を落とす” という体成分の目標を掲げて、トレーニングをした時期がありました。そこから1年半かけて体重を7kg落とすことができて、今でもその状態をキープできています。筋肉量も少し落ちてしまいましたが、体脂肪量を中心に落とすことができました。ちょうど怪我をしていて、この間の6ヶ月間はトレーニングをメインにしていた時期でもありました。栄養面では三食の食事量は変えずに、間食での甘いものを控えるようにしました。主にバイクでの有酸素運動を行って、体脂肪量を落としていきました。今ではInBodyアプリで1ヶ月単位、1週間単位、毎日でも自分の体がどうなっているのか体成分履歴で目に見えてわかるので、更にコンディション管理がしやすくなりました。」

「上村トレーナーはとてもマメな方で、選手全員の結果を一括で管理されています。体成分の変化も何日前はどうだったか、数年前のこの時期はどうだったかという情報まで教えてくれます。朝は練習前のテーピングで誰よりも早く体育館に来てくれて、帰りも練習後のマッサージやケアをしてもらっているので一番遅いです。負担を掛けてしまっていると感じますが、毎日毎日本当にありがたいです。」

二人目の選手はJTマーヴェラス6年目(競技歴17年)の、アウトサイドヒッター田中瑞稀選手です。田中選手は高校卒業後からチームに所属し、InBodyの使用歴も長い選手です。

【アウトサイドヒッター 田中瑞稀選手 icon-caret-right
「どのようなトレーニングを行えば骨格筋量が維持できる、これだけの食事量を取ってしまうと2日後には体脂肪量がどれだけ上がってしまうなどの感覚が身に付いてきました。体脂肪率が20%以上で体重が重い時期では、体が動かないという訳ではなかったのですが、プレーのキレが今一つでした。筋肉量は52kg以上、体脂肪率は18%以下にすると良いコンディションで動きやすいので、この数値を目安に維持するようにしています。」

「上村トレーナーは体の細かいところまで気づいてくれます。筋肉のことだけでなく、女性アスリートの問題や生活面のインナーケア、精神面までもトータルでしっかりサポートしてくれます。上村トレーナーの人柄もあって、新人の選手もすぐに打ち解けていますし、選手との壁はまったくありません。」

上村トレーナーの話題になると、お二人ともこれまで以上にない笑顔で話される姿がとても印象的でした。チームスポーツにおいて、チームメイト間の信頼関係が重要なことは勿論ですが、選手と監督・コーチ・栄養士・トレーナーなどチームスタッフ間との信頼関係も必要です。選手と上村トレーナーの信頼関係は、JTマーヴェラスが強豪チームであることの一要因でもあります。InBodyはコンディショニングツールの一つとして、選手とトレーナー間の橋渡し、信頼関係構築の一助も担っています。


終わりに

「日本代表に選ばれている選手も3名いますが、ナショナルチームに入ると試合ばかりで調整が難しく、体調やコンディションがどうしても落ちてしまいます。選手たちには勿論頑張ってほしいですが、JTマーヴェラスのメディカルトレーナーとしては彼女たちの体調がどうしても心配になります。プレー中に怪我を負うこともなく、無事チームに戻ってきて欲しいです。2019-20 V.リーグ、チームは優勝しましたが、これで終わりではありません。気を緩めることなく、連覇を狙っていきます。」

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相愛大学

留学生のための食育プロジェクト
機種モデル:InBody470

相愛大学人間発達学部発達栄養学科では、基礎と現場経験の両方を重視したカリキュラムのもと、企業や医療機関、官公庁と連携して様々な食育事業に取り組んでいます。 “留学生のための食育プロジェクト” はその中の1つで、相愛大学や近隣に所在する日本語学校の留学生を対象に、InBody測定と骨密度測定による栄養状態のチェック、和食メニューの調理実習が行われています。学内の食堂で留学生の食事を覗いてみると、日本に暮らしているにもかかわらず和食ではない独自で調理したものを食べている姿が多く見られます。その彼らに和食を知ってもらい、日本の食の良さを伝えたいという気持ちと、日本を訪れる外国人・留学生が増えてきた中で、何かしらの支援を大学で企画して欲しいという声もあったことから、“留学生のための食育プロジェクト” が発足することになりました。

発達栄養学科准教授の竹山育子先生は、かつては開業栄養士として病院・クリニック・自治体の健康料理教室など様々な現場で臨床栄養を担当していました。現在の主な研究テーマも “血液透析患者のQOL向上” で、厳しい食事管理が求められている中でも楽しい食事を取り入れることを目指しています。竹山先生は大学教員の他に、透析クリニックの臨床現場の管理栄養士という顔を合わせ持ち、クリニックでもInBodyを使い患者の水分状態を見て食事介入を行っています。厚生労働省の “大腸がん予防プロジェクト” では食事調査を担当し、10年にわたり1人当たり4年間の食事内容を追跡、約600人分の膨大なデータを分析しました。食事内容をデータに起こす作業は技術が必要で、食事メニュー全てをグラム(g)単位に捉え直し、味付けや調味料まで数値としてデータ化していきます。教員という道を選んだ背景には、残りの栄養士人生はこのような経験を伝え、次世代を育てたいという想いがあります。


icon-caret-up 竹山育子先生


食育や栄養士にとってInBodyは必須

「以前は1人の体脂肪率を求めるだけでも、多くの時間と手間が必要でした。InBodyでは体脂肪率を瞬時に求めることができ、他にも体を構成している主な成分が詳細に分かることで大変救われています。特に透析患者の場合、水分状態を確認することができて大変ありがたいです。水分量を基に塩分量を1g単位で細かく調整しています。また、栄養士は基礎代謝量を求める機会が多いのですが、そこでもInBodyが便利です。ダイエットに苦労している方へ基礎代謝量の説明をすると、基礎代謝量が低いから太りやすい、痩せにくいんだと納得してくれます。」

このように、竹山先生は臨床栄養の現場ではInBodyが必須だと言います。発達栄養学科の学生は、運動生理学実習と臨床栄養学実習の授業でInBodyについて詳しく学びます。半期で15回もの測定を行うので、InBodyの扱いにも慣れており、食育プロジェクトや管理栄養士としての現場でもすぐに活用してくれています。留学生のための食育プロジェクトではもちろんのこと、その他の食育プロジェクトでも全てInBodyの体成分測定がセットになっています。大阪急性期・総合医療センターとのコラボで行っている糖尿病フェスタでは、体重の変化ではなく、筋肉量と体脂肪量の増減から健康改善ができているかを読み取れるようになり、相愛大学主催のヘルシーダイエット教室では、筋肉量と体脂肪量のバランスを示すIDCタイプを確認して栄養介入を行うことで、生活習慣を改善するきっかけとなっています。

「InBodyの結果用紙から測定者の背景、生活習慣までイメージできることもあります。留学生の食育プロジェクトでは、ベトナム出身の僧侶の方でとても筋肉量が多い方がいました。何か特別なことをやっているのか尋ねてみると、通学だけでなく普段からたくさん歩いていることが分かりました。InBodyでは部位毎で筋肉量と体脂肪量の評価も行えるので、ここを見るだけで下半身が強い方はサッカー選手であるとか、左右差が大きい方はテニスの経験者であるなどのスポーツ歴も見え、体脂肪量の付き具合によって、脂っこいものを好んで多く食べているなどの食事の好みまでイメージができます。」


留学生のための食育プロジェクト


 icon-caret-up まずは、参加留学生がInBodyでチェック

食育プロジェクトでは、始めにInBody測定と骨密度測定から行います。留学生にとってもInBody測定は好評で、皆が自身の体を理解することに興味を持っていました。

中国からの男子留学生「中国でもInBodyで測っていました。結果を見て、もっと太らなければと思うのですが、なかなか太れないことに悩んでいます。体成分分析から、タンパク質とミネラル量を増やそうと食事を頑張っていましたが、体脂肪量を増やす必要があるとはあまり考えていませんでした。毎日1時間ほどランニングをしていますが、運動と食事の両方をもっと頑張ろうと思います。」

次に、和食(サラダ巻き・けんちん汁・ごま和え)の調理実習に移ります。留学生1グループにつき発達栄養学科の学生が2名ずつサポートとして付きます。1年生を中心として配置することで、学生の学びの場ともなっています。留学生は初めて見る日本の食材や調理器具に目を輝かせつつ、慣れない和食の調理に真剣にチャレンジ。栄養学科の学生は初めて和食を調理する留学生に対して、材料の切り方や調理手順など身振り手振りを交えながら、協力します。最初は初対面でぎこちなかったそれぞれのグループが、調理が進むにつれて会話が弾み、笑い声が調理室に響くようになっていきました。実習後には調理グループ毎にテーブルを囲んで、自分たちで調理した和食を実食しながら、発達栄養学科学生による日本文化と食育に関する発表、さらに竹山先生によるInBody結果用紙の解釈について講義を聞くことができます。中国・インドネシア・ベトナム・香港・カナダそして日本の学生が一緒になって、課題に取り組みながら栄養について学んでいきます。


icon-caret-up 和気あいあいと和食調理を実習中(エプロン姿が留学生、白衣姿が発達栄養学科学生)

インドネシアからの女子留学生「和食が好きで、実は家でもお寿司を作っています。ランゲージスクールに通っていますが、そこでプロジェクトのチラシを貰って、興味があったので参加しました。今日の実習はとても楽しく上手に作ることが出来て良かったです。」

発達栄養学科留学生「私自身が中国の出身なので中国の留学生を担当しましたが、食材を切るにもいろんな切り方があり、それを言葉で伝えるのが難しいので、実際に切って見せて教えました。将来は管理栄養士の資格を取って日本で働くことを夢見ています。」

発達栄養学科1年生「短い時間の中で、複数の留学生に対して同時進行でたくさんの工程を教えるのに苦労しましたが、皆で和気あいあいと作ることができました。卒業後は教育現場の栄養教諭を希望しており、教えることを大事にしていきたいです。」


食育プロジェクトを通して見えた留学生の栄養と体の現状


icon-caret-up レクチャーを聞く姿も真剣そのもの

プロジェクトに参加していた留学生には肥満の方はいませんでしたが、BMI18(標準範囲:18.5-25.0)、体脂肪率5%(標準範囲:男性10-20%;女性18-28%)などの痩せ気味の学生が見受けられました。和食で使われている調味料が分からないため自炊が難しく、口にしたことがない食材は買わないという食生活のスタイルからか、栄養改善が必要な学生もいます。留学生にとって体成分を測る機会が殆どありませんが、InBody測定を通し、自身の筋肉量・体脂肪量が実際にどれだけ足りていないか、適正体重に入るためにはどれだけ各成分が必要なのかを知ってもらうことができました。

竹山先生「留学生だけでなく、体脂肪率が何を指しているのかを知らない方が未だに多いことも驚きです。InBodyの結果用紙を上から順に説明することで、体脂肪率が体重全体の重さに対する体脂肪量の割合であるということの理解を助けます。今回のプロジェクトでは1回きりのInBody測定なので現状を伝えることしかできません。留学生に対して栄養介入や生活習慣指導を行うには、InBodyの定期測定が必要になります。」


終わりに

「留学生は言葉の壁もある中、日本で学んだことを自国で活かしたい、日本で就職したいという気持ちを持って、修学中はもちろん卒業後も頑張ってくれています。近年では管理栄養士・栄養士を目指す留学生も増えてきました。中国からの留学生の教え子で、2018年の管理栄養士国家試験に合格し、本学の管理栄養士留学生第1号として活躍している子もいて、彼女のことを聞くと本当に嬉しい限りです。栄養の専門用語はホルモンや薬剤などカタカナが多く、彼女もまたカタカナで苦労している姿をずっと見てきました。しかし、今では相愛大学で学んだことと日本語・中国語・英語で栄養指導ができる強みを活かして仕事に就いてくれています。」

国によっては管理栄養士という職や、食育という概念がない場合もあります。世界中で肥満や飢餓の問題が残存している今、日本で栄養学を学んだ留学生が母国に帰り、大学4年間で身に付けた栄養の知識が必要とされる時が必ずやってきます。

「管理栄養士に向いている人は、食べることが好きな人、美味しく食べようと工夫ができる人です。透析患者もそうですが、制約がある中でもできるだけ美味しいものを作ってあげたいと考えています。発達栄養学科の留学生は、日本で学んだことプラス、自分の国の特性を活かした食育のできる管理栄養士になってほしいです。」

 

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NTTドコモ レッドハリケーンズ

ラグビー選手のコンディショニング
機種モデル:InBody470

NTTドコモラグビー部レッドハリケーンズは大阪・南港にホームグラウンドを持ち、ジャパンラグビートップリーグで活躍するラグビーチームです。1994年に創設され、ラグビー日本代表経験のある選手も在籍しています。2018-2019シーズンでは2部相当のトップチャレンジリーグを1位で終え、2019年からは1部相当のジャパンラグビートップリーグに戦いの場を移しています。間もなく開催される、 ”ラグビーワールドカップ2019日本大会” に出場するラグビー日本代表メンバーも1名所属しており、1部での上位進出を目標に日々練習を重ねています。ラグビーはプロ選手とアマチュア選手が混在していることが多く、レッドハリケーンズの選手も日々、NTTドコモの社員として通常業務を行いながら、練習に打ち込んでいます。


レッドハリケーンズとの出会い


NTTドコモレッドハリケーンズのS&C(ストレングス&コンディショニング)コーチを務める大川健太郎コーチは、選手のパフォーマンス向上のためのトレーニング立案と、コンディショニング管理を担当しています。大川コーチは、小~高校時代で野球に打ち込み、ピッチャーとして肩の怪我を何度も経験していました。自身の怪我と向き合う中で、身体を鍛えることやコンディショニングに興味を持つようになり、トレーナーの道に進むことになりました。専門学校でコーチングやコンディショニングについて学んだ後は、フィットネスクラブのスタッフとして2年、京都の龍谷大学にて大学体育会のアシスタントS&Cコーチを1年、更に森永製菓のウイダートレーニングラボにてジュニア選手からプロアスリート選手のS&Cコーチを2年務め、現職のNTTドコモレッドハリケーンズS&Cコーチに至り、今年で9年目となります。


体格の大きなラグビー選手のコンディショニング管理法

チームドクターの薦めからコンディショニング管理の一環としてInBodyが2013年に導入されました。それまでは体重とキャリパー法による皮下脂肪厚を測定し、選手のコンディションを確認していました。国内外に関わらず、ラグビー界では選手の体脂肪率をキャリパー法で算出することがとても多く、測定結果の比較対象が増えることから、チームでもキャリパー法をメインに扱っていました。選手の公式データとして測定する分にはキャリパー法も便利でしたが、キャリパー法は測定に時間と手間がかかることがデメリットで、普段のコンディショニング現場で使うには限界がありました。一方、InBodyは一人当たりの測定時間が短く、直ぐに全ての結果が出力されます。InBody導入後もキャリパー法での測定を並行して行っていますが、キャリパー法は他チーム選手との比較を目的に年5回程、InBodyは選手自身の変化をモニタリングする目的で週2回程と、それぞれ測定の目的が住み分けされています。
※皮下脂肪の厚さを測定し、体脂肪率を算出する測定方法。詳細はInBodyトピックの「体成分とは何でしょうか?」をご覧ください。

「InBodyの良いところは何よりも計測数値が出るのが早いことが一つ、そしてその数値がとても細かく出るところもいいと思います。それに加えて、結果用紙の下に測定結果のログ(履歴)が見れるのもいいですね。選手が見て分かりやすいということを優先しているので、一目で身体の変化が分かる点が嬉しいです。」

週2回測定の1回目は休み明けの月曜日に測定し、選手のコンディションを確認します。2回目は金曜日に測定し、月曜日~金曜日までの練習やトレーニングの成果を確認します。50名余りの選手を一斉に測定することから、今年の3月には新たにInBody470を2台導入しています。また、持ち運びにも適していることから遠征先や合宿先にもInBody470を持参し、選手の測定を行っています。InBodyの測定結果では導入当初から体重・体脂肪率・骨格筋量の3つの項目をメインに扱っており、チームのクラウドサービスに選手がこの数値を入力することで、コーチらとデータ共有されます。3つの項目に絞ることで、選手も自身のコンディションの変化に気づきやすくなります。コーチは入力された数値やパフォーマンスの数値を基に、トレーニングメニューの立案やコンディションの管理を行います。個人差やポジションの違いによって選手ごとの目標体重やアプローチが異なるため、チーム全体としてのメニューだけでなく、選手とコミュニケーションを取りながら個別指導も行います。

「ラグビーはサッカーとほぼ同じで前後半40分のプレー時間で構成されていますが、タックルやスクラムのように身体を大きく当てるプレーがあるため、サッカーよりも当然体重や筋肉量が必要になります。筋肉量を上げることで体重を増やすということが他のスポーツ以上に重要ですが、InBodyを導入してからはより具体的なトレーニングメニューを作ることができるようになり、どれくらい変化したのかも日々追えるようになりました。結果、選手のパフォーマンススコアも少しずつ良くなってきて、選手自身もそれを自覚できるようになったことはとても大きいです。1年で体重が3~4kg骨格筋量が2~4kg増えることを目標としているので、数値が足りない選手はメニューの修正や食事内容の変更ができるようにもなりました。これまでのキャリパー法では骨格筋量を測定することができなかったので、骨格筋量を実際に数値として追いながらトレーニングメニューを立案できるようになったことは非常に助かっています。」


ポジションによるコンディショニング管理の違い

ラグビーのポジションはフォワードとバックスの2つに大きく分かれます。ポジション毎の役割がはっきりしており、それによって体格や必要な筋肉量が異なることがラグビーの大きな特徴です。

フォワードは相手とのコンタクトやスクラムなど体をぶつけることプレーが多く、より大きな体重・体格が必要です。特にスクラムというプレーの最前線に立つフォワードの選手は、体重がどのポジションよりも大きくなります。体重を増やすために食事を多く取ることも大切ですが、体脂肪ばかりが増えないように、体脂肪率・骨格筋量を確認しながら、体重を落とさずに体脂肪を減らすことを目指していきます。バックスは力強い走りで得点を狙います。フォワードに比べると体格が小さくなりますが、特に小柄な選手は相手のフォワードと衝突する際、脳震とうを起こす危険性が高まります。力強い走りを維持しながら、怪我をしにくい身体づくりを目的に体重を増やしていきます。

レッドハリケーンズでは、選手の体脂肪率をフォワードは20%以下、バックスは15%以下、骨格筋量はフォワード・バックスともに50kg以上を目標にしています。

 icon-caret-right ラグビー選手(上) vs 一般男性(下)の体成分モデル


ラグビー選手の天敵、長期離脱

ラグビー選手の怪我は重症度が高く、長期離脱するケースもあります。運動ができない状態なので長期離脱中の体重はどんどん減少してしまいます。体重の大きいフォワードの選手では、1回の怪我で体重が6kg程減ってしまうこともあります。体重は減らすことは簡単ですが、増やすことは難しく、怪我の治療は勿論ですが、体重を戻すことも考えなくてはなりません。怪我の治療中も、動かせる健康な部位を維持するためのトレーニングは行いますが、怪我の内容によっては健康な部位のトレーニングを行うことすら難しい場合もあります。また選手によって体重の戻りが遅い選手もいるため、選手に合わせたリハビリメニューが必要です。InBodyの測定結果を用いると、リハビリの時に体重をどこまで、どうやって戻すか明確な目標を立てやすくなります。


InBodyをきっかけに生まれる一人ひとりの “プロ意識”


大川コーチは選手と話すとき、数値の話を出すようにしています。調子の良い時・悪い時で実際に数値はどう変化しているのか? それを選手自身が自分で把握することで自己管理能力も高くなります。InBodyの結果から、”目標体重を維持できている選手/目標体重ではあるけれど、体脂肪率が高く筋肉量が足りていない選手/筋肉量も足りず目標体重も足りていない選手” と選手全員の状態を常にトレーニングルームに貼りだしています。食事面に関しては、練習後の夕食はチーム専属の栄養士のサポートがありますが、1日3食の全てをチームで用意することは難しいため、選手自身で食事メニューを考える必要があります。体脂肪量を減らすために食事量を減らしてしまい、結果的に体重が落ちてしまう選手もいます。体重を減らさずに体脂肪量だけを減らすためには何を食べれば良いのか、どんな運動をすれば良いのか、選手自身で考えることがとても大切です。

「アスリートである以上、常に試合でハイパフォーマンスをしてチームに貢献していかなければならないので、自分の身体は自分で把握しなければいけないと常に話しています。私たちが希望する体重であっても、選手本人が思う一番動ける体重とは異なる時もあります。その部分では日頃のパフォーマンスを見て、選手とコーチですり合わせていく必要があります。InBodyを導入してからは、コンディション管理のための数値が明確に出てくるおかげで、選手自身のコンディション管理への意識が高まったと感じています。最近は選手からトレーニング内容についての希望を言ってくることも増えました。チームとしては週2回の測定を行っていますが、自発的に測定を行い、数値の変化を毎日確認している選手も出てくるようになりました。ラグビー選手は体重がとても大きいので、日々の体重変動が大きくなります。日によって1日で2~3kg変動する選手もいます。選手からもInBodyを導入して良かったという声をよく聞きます。また、昨年ヘッドコーチが変わり数値に厳しくなったことから、より一層身体づくりへの意識が高まったことも一因として挙げられます。」


終わりに

「選手が怪我なく1年過ごせることを毎年の目標としています。自分自身もそれをサポートできるS&Cコーチとして努力していかなければならないと思っています。それに伴って、チームが優勝、もしくは上位に食い込んで戦えるようなチームになってほしいです。トレーナーは、医者ではありませんが、人の身体を見るという点では同じで、手を抜くことができません。これからスポーツの現場でコーチやトレーナーを目指す人は、若い時から理論を勉強することは勿論ですが、何より現場で経験を積んでほしいと思います。学校で学ぶことだけでなく、トレーニングの実践や選手とのコミュニケーションなど、実体験しないと分からないことがたくさんあります。人と接する仕事なので特にコミュニケーションの取り方は大事です。そうしてチームが結果を出すことに繋がります。」

9/20(金)からラグビーワールドカップ2019がアジアで初めて日本で開催されます。前回のW杯で強豪南アフリカを破った “スポーツ史上最大の番狂わせ” から4年。日本代表が再び世界の強豪と激突します。前述の通り、レッドハリケーンズからは1名が日本代表として出場します。

「今の日本代表は上位と戦えるレベルだと思います(8/26現在、世界ランキング9位)。初の日本開催なので、2018年のサッカーワールドカップ以上の成績を見せて、ラグビーをもっと色んな人に知ってもらいたいです。そして、南半球の高い壁を打ち破ってほしい。レッドハリケーンズからも選手が参加しているので、彼の活躍も期待しています。また、ワールドカップ終了後、年明けからはレギュラーシーズンも始まります。昨年1部に昇格したので、今年は勝負の年になります。シーズンが始まるまでの数ヶ月、1日1日を自分のために大切にして、丈夫な身体を作って試合に臨んでほしいです。」


©2019 NTT DOCOMO RedHurricanes

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三菱電機ライフサービス

ウェルネス事業部の取り組み
機種モデル:InBody430

三菱電機ライフサービス株式会社は三菱電機グループ会社で働く従業員とその家族に加え、地域企業や地域社会に向けて、福祉に関するサービスを提供している会社です。”お客様の元気な笑顔が私たちの喜びです。” を社是に掲げ、「住」「食」「憩い」「健康」「介護」のあらゆる面における豊かな暮らしの実現をサポートしています。

ウェルネス事業部は、“三菱電機グループ従業員及びその家族の心身の健康増進をサポートし、生活の質(QOL)の向上と企業の健康経営に寄与する” をミッションに掲げ、社内外で研修を積み、国家資格に加え社内認定を受けた専門スタッフによる保健指導、健康セミナー、そしてInBody測定を主とした健康イベントを提供しています。


ウェルネス事業のスタート

同社において、ウェルネス事業サービスの提供は2003年度からスタートしました。同年入社の松本務さんは、事業立ち上げメンバーの一人としてフィットネスクラブの運営に携わり、フィットネス・プール・スタジオレッスンなど、現場を中心にマルチに活躍されていました。当時は兵庫県伊丹地区を拠点とし、関西エリア中心に運動指導サービスを提供していましたが、2008年度に国の指針による「特定健診・保健指導」の義務化を皮切りに、ウェルネス事業を全国規模に拡大し、それに伴い「ウェルネス事業部」が発足されました。主に運動指導を担当されていた松本さんは、関西・西日本エリアを中心に運動セミナーやイベントを実施・展開され、2012年度から現在に至るまでは本社勤務として拠点を東日本エリアに移し、同サービスを提供する傍ら、新サービスの企画やスタッフの育成にも携わっています。

三菱電機グループでは、会社・労働組合・健康保険組合の協動事業として、MHP21(三菱電機グループヘルスプラン21)活動を
①従業員及びその家族の心身の健康保持増進
②労働生産性の維持・向上
③医療費の抑制・適正化
を意義・目的とし、2002年度より展開しています。ウェルネス事業部ではこれらの趣旨に則って、健康サービスを提供しています。


InBodyの導入で健康増進サービスの幅が広がる

事業部発足当時は、特定保健指導サービスを事業軸としてグループ会社を中心に展開し、「安定したサービスの供給」「事業PR」「顧客との信頼関係構築」に尽力していました。発足1年後には特定保健指導のサービスだけでなく、運動セミナーや栄養セミナーも積極的に展開するようになりました。セミナーの開催頻度も年々増加し、徐々に事業部の認知度が広がっていきました。一方で、事業の幅を広げることを目的としたインパクトのある新サービス導入の必要性も感じ、新しいサービス提供に向けた模索期間でもありました。

新サービスとして、「体組成測定」が候補に挙がった際、松本さんが入社時に運営していたフィットネスクラブでは当時InBody720を導入しており、部位別に筋肉量・体脂肪量を判定できる機能が利用者の間で大変好評であったことから、今回は持ち運び可能なInBody430を東日本・関西エリアにそれぞれ1台ずつ導入し、全国的にサービスを展開することとしました。

「InBody430を2台導入することは大きな投資ではありましたが、事業を拡大するうえでInBody測定器は必須アイテムであり、また本サービスの導入は顧客のニーズに合致しており、その費用対効果を確信していました。」

予想以上にInBody測定のニーズは高まり、2011年度には新規で7台が導入されました。現在では、全国で計12台のInBodyが稼働し、ウェルネス事業部の主軸事業の一つとして大きく成長しています。


健康意識を高める動機づけ

InBody測定会は各社・事業所において年に1~2回、定期的に開催しています。測定会ではInBody測定とその結果に対するカウンセリングを受けることができます。IDに紐づいた履歴がある方の測定結果では、必ず体成分変化や体型チェックの項目における前回との差を確認し、個々の生活習慣に基づく説明・アドバイスをし、また次回も参加していただけるようなコメントも必ず伝えています。

「次はInBody測定会をいつ開催するのかと聞かれたり、測定結果のビフォー・アフターを嬉しそうに話されたりする参加者が多数いらっしゃいます。中には前回カウンセリング時のアドバイスどおり運動をした結果、体重が減りました! などのコメントを直接いただくこともあり、指導者として嬉しさを実感するとともに、やりがいも感じています。」

事業部では厳重な個人情報の管理のもと、参加者の測定データを事業所ごとに保持しており、測定結果の履歴を追うことができるため、事業所ごとのデータに対する分析も行っています。個別で見ると、多い方では20件以上の履歴が残っている方もいます。体型チェックの評価が半年間で肥満から適正に変化している方もおり、InBody測定が健康に対する意識を高める動機づけの1つとして捉えられていることが分かります。

「数値・グラフなどの客観的なデータがあると、測定者本人は勿論、指導者にとっても説得力があります。InBodyの測定時間・結果項目・データの信憑性に対してとても満足しています。」


今後の健康増進サポートについて

2018年度は東日本エリアだけでも、延べ5000~6000人以上の方を対象にInBody測定を実施しました。ここ最近の1~2年はホームページを介してグループ外からのイベント企画に関するお問い合わせも増えてきており、ますます需要が高まってきています。

「現在、ウェルネス事業部には管理栄養士・健康運動指導士・臨床心理士など、健康増進におけるあらゆる分野の専門家が在籍しています。それぞれの強みを発揮し、更なる連携強化に努め、「食」「動」「心」の健康増進トータルサポートに努めて参ります。三菱電機グループ全体が一丸となって、健康経営に向けた取り組みをますます加速する、その牽引役として、ウェルネス事業部の存在意義を確立したいと考えています。」