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順天堂大学

ロコモ予防プロジェクトから”筋活”を啓発
機種モデル:InBody730

順天堂大学は現在、ロコモティブシンドローム(運動器症候群; 以下ロコモ)を予防・改善するための研究開発に取り組んでいます。ロコモとは骨、関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、「立つ」「歩く」といった移動機能が低下している状態のことを指します。この研究開発はセンター・オブ・イノベーション(Center of Innovation; 以下COI)プログラムの中で、立命館大学および順天堂大学が進めている「運動の生活カルチャー化により活力ある未来をつくるアクティブ・フォー・オール拠点」プロジェクトの一つです。順天堂大学は2014年から本格的に参画し、ロコモの発症予防と進展予防の2つを事業化する取り組みを始めました。
※COIプログラム: 10年後の目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジ・ハイリスクな研究開発を最長9年間支援することを目的に、文部科学省が2013年から開始


研究者としての道のり


▲ 沢田秀司先生

COIプロジェクト室の博士研究員である沢田秀司先生は、早稲田大学大学院先進理工学研究科で博士(生命科学)の学位を取得しています。本プロジェクトには2017年5月から参加し、主にロコモ予防に適した運動プログラムの開発に従事してきました。また、健康運動指導士や日本陸上競技連盟公認ジュニアコーチ(日本スポーツ協会公認陸上競技コーチ1)の立場として、医療機関や民間企業、学校などでも運動・トレーニングプログラムの作成や運動指導を行ってきました。

「中学生の頃から陸上競技に携わっており、トレーニングを通して人として成長できることを経験してきました。大学院修了後は、患者さんの状態の改善に直接関わることができる医療現場での仕事を経験したいと考え、民間の医療機関に就職しました。大学や大学院では疫学研究や基礎研究を経験してきたので、今後応用研究に取り組むためには現場で経験を積むことも必要であると考えたのもあります。しかし、就職後も学会活動を続けていましたが、民間の医療機関に勤めながら研究活動を継続することはとても大変だと感じていました。その頃に参加した学会で、学生時代に面識のあった順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科の町田修一教授と再会し、COIプロジェクトでの取組内容を紹介していただきました。非常に関心のある内容であり、やはり研究を続けたいという思いが根底にあったため、研究活動に専念できる環境は魅力的に思いました。その後、研究員募集の縁にも恵まれ、博士研究員として採用していただける運びとなりました。これまで周りの先生方に研究者として育ててもらったからこそできる仕事をしたいと考えており、影響力のあるアカデミックの立場から情報を発信できることは、自分の使命を果たすことに繋がるのではないかと考えています。」


手探りの状態で始まった運動プログラムの開発


▲「ロコモ度テスト」ツールである、2ステップテスト用マットと立ち上がりテスト用ボックス

ロコモ予防の運動プログラム開発は2014年から進められてきましたが、当時はロコモ予防に効果的な運動について、具体的なプログラムは確立されていませんでした。従って、様々な試行錯誤を重ねながら、効果的な運動の内容に関する検討が行われ、沢田先生が博士研究員として着任された2017年には、運動プログラムの骨組みはある程度定まっていました。その後は、プログラムの有用性を更に検討することを目的に、行政機関などとも連携し、運動教室を開催してきました。そのようにして確立されたのが、“ロコモ予防運動プログラム”です。このプログラムは、自体重やゴムチューブを用いて行う筋力トレーニングを中心とし、漸増的に運動負荷を上げていく12週間の運動プログラムとなっています。最初は4種類のトレーニングから開始し、ゆとりのあるセット数や休憩時間を設けていますが、徐々にトレーニングの種類やセット数を増やし、最終的には9種類のトレーニングを15回×3セット行います。

また、運動の効果を評価するために、筋力や身体機能、ロコモ度、体成分などの評価を目的とする体力測定も行っており、その評価にInBodyも活用しています。こうした体力測定は、運動教室の卒業生や地域在住の一般の方などを対象として現在も定期的に開催しており、これまでに1,000人以上のデータが蓄積されています。参加者には体力測定の実施後に、大学独自で作成したフィードバックレポートを渡しています。

▲ 順天堂大学オリジナルのフィードバックレポート


運動プログラムの評価指標

「InBody730の結果は情報量が多く、短時間で全ての項目を参加者に伝えきれないので、一般的に馴染みのある体重や筋肉量、体脂肪率の数値だけをピックアップしています。勿論、研究においては部位別筋肉量やSMI、細胞内外水分量なども活用し、解析しています。」

▲ Asian Working Group for Sarcopenia(AWGS, 2019)によるサルコペニア診断基準のSMIカットオフ値は、男性: 7.0kg/m²、女性: 5.7kg/m²で、サルコペニア(筋肉減少症)の評価指数としてよく活用される

「12週間の運動プログラムに参加していただいたことで、30秒椅子立ち上がりテストや大腿四頭筋の筋厚がそれぞれ約10%改善するなど、身体機能や体成分に効果が表れることを確認してきました。こうした客観的なデータで示される結果に加え、参加者からは『前より身体が動くようになり、生活しやすくなった』など主観的な好評をいただいています。一方、InBodyで評価する筋肉量は殆ど変わらない事例が多いですが、60~70代を中心とする参加者達が12週間筋肉量を維持できていること自体が良い結果であるため、体成分においても良い影響を及ぼしていると言えます。運動の成果や継続の必要性を把握する上で、体成分の評価はとても重要だと考えています。今後は筋肉量の補正方法や測定によって得られるデータの解析方法を工夫するなど、最適な評価指標を確立し、体成分の変化についてより詳細に確認したいと思っています。」
▲ 筋肉量は50代前後から加齢に伴って減少傾向にあるが、12週間の運動教室は60~70代を中心とする参加者の筋肉量を維持させる (履歴グラフは取材を基に作成したイメージグラフ)
※参照した統計調査は「Age-dependent changes in skeletal muscle mass and visceral fat area in Japanese adults from 40 to 79 years-of-age」

「秋頃に始めて冬に終了するという形で運動教室を実施することが多いですが、その場合はInBody測定時の気温によって水分均衡が影響を受け、筋肉量に変化を与えてしまう可能性もあります。コントロール群を設けて比較するなどし、気温の影響を排除することも視野に入れる必要があると考えています。」

▲ 筋肉量は化学的に体水分とタンパク質の融合体であるので、体水分量の減少は筋肉量の減少に繋がる

12週間の運動教室は参加者から好評だったため、千葉県印西市にある順天堂大学さくらキャンパス周辺の印西市・酒々井町・富里市・成田市などの市町村と連携し、行政との連携事業としても開催されるようになりました。その他にも、神奈川県にある介護サービス付き高齢者向け住宅でも監修した運動教室が開催されるようになるなど、様々なところで高齢者の方が体を動かすことに興味・関心を持つきっかけを提供しています。


ロコモ予防事業の成果

ロコモ予防事業は、運動機能の改善を図る運動プログラムの開発だけでなく、一例としてロコモの評価や運動誘導に関するアプリ開発にも携わっています。

➤ ロコモニタープラス (iOS専用)
日本整形外科学会が提唱する3つのロコモ度テスト(ロコモ25、2ステップテスト、立ち上がりテスト)をアプリ上で簡単に実施することができ、1日の歩数や座っている時間などの活動データを24時間自動で測定・モニタリングすることも可能です。また、これらのデータを分析し、個人に最適な健康改善プログラムを提案するだけでなく、生活アドバイスや腰痛・膝痛の予防に関するコンテンツまで、幅広い内容を提供します。このアプリは順天堂大学が弘前大学・立命館大学・筑波大学・京都大学と共同開発し、2018年に正式リリースされました。

➤ Biosignal Art (2020年8月28日現在、PCおよびAndroidのChrome専用)
トレーニングをより正しくより楽しく実施し、コロナ禍の中でも健康を維持してほしいという思いから、順天堂大学(運動監修)・立命館大学(運動解析技術開発)・東京藝術大学(音楽監修)が共同開発したウェブアプリです。カメラで使用者のトレーニング動作をチェックし、正しい動作をしたときと間違った動作をしたときの違いが音楽で表現されるような仕組みとなっているため、改善点に気づき易く、適切な動作で運動を行うサポートをしてくれます。

他にも、2020年度には「筋肉量や筋力を向上させるための活動=”筋活”」の重要性や具体的な取り組みに関する情報を発信するため、『順大さくら“筋活”講座』のホームページを開設し、オンライン公開講座も開始しました。


▲ 運動教室の参加者に超高齢社会における様々な健康問題を説明中

「特に今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行したために、外出の自粛が多くなることで運動不足の状態が続き、ロコモに陥る方が増えてしまうと想定されます。それを予防するため、我々が開発してきた運動プログラムの映像とガイドブックを公開しており、ホームページで無料の会員登録をすれば誰でも利用することができます。これまでは対面式の教室を通して運動指導をしてきましたが、1つの教室で対応できる人数には制限がありました。しかし、この機会にオンラインでの運動指導法が確立できれば、色々な地域に我々の運動プログラムの裾野を広め、より多くの方々に運動の機会を提供することができます。将来的には、健康運動指導士などの運動指導者の方々にも、このプログラムを活用していただけたらと考えています。」


ロコモ予防に留まらない “筋活”

ロコモ予防において重要なことは、運動不足が自分の体に及ぼしてしまう悪影響を理解することです。

「運動はすぐに効果を実感できるわけではなく、また運動不足の影響もすぐに体に現れるわけではありません。時間をかけて徐々に変化するため、長期間運動しない状態が続いてしまうと、気付かない内に身体機能が落ち、ロコモに陥ってしまいます。このような運動不足をどうしたら防げるのかを考えたとき、運動することの重要性と必要性を理解してもらうまで、根気よくサポートすることが大切だと思いました。また、ロコモは若い世代も軽視できる問題ではなく、若い頃から体を動かさない状態が続くと、高齢期よりも前の段階でロコモになってしまいます。 “勉強や仕事ができても、体を思うように動かせないと健康も保てず、興味のあることにも挑戦できない人生になってしまう” ということを、若い世代にも伝えたいです。そして、この運動不足の解消は、何歳であっても手遅れということはありません。運動や筋力トレーニングも勉強と同じで、今からでも始めれば、現状より改善することができます。そうした努力がもたらす成果に気付き、運動を生活の一部として認識してもらえるよう、ロコモ予防の事業に全力を尽くしていきたいです。また、これまでCOIプロジェクトではロコモに焦点を当てていましたが、今後はより広い定義で “筋活” の重要性を伝えていく必要があると考えています。」

沢田先生は、運動が健康に必要であると理解しているからこそ、また身体機能を高めることの重要性を理解しているからこそ、2009年11月3日に「1日最低5kmは走る」という目標を掲げ、今日に至るまで3952日間、1日も欠かすことなく継続しています(2020年8月28日現在)。

「運動が体に作用するメカニズムは未だ明確になっていない部分が多いため、今後も研究者の立場として、解明に向けて貢献していきたいと考えています。また、運動指導者の立場としては、運動に対して興味・関心を持つ人を増やしていきたいと考えています。残念ながら、運動する上での目標を掲げたとしても、それに向かって適切な運動を継続できている人は少ないのが現状です。こうした問題を解決するためにも、エビデンスに基づいた情報を発信し続けていきたいです。」

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日本体育大学スポーツキュアセンター

選手の競技パフォーマンスを支える
機種モデル:InBody770


日本体育大学の横浜・健志台キャンパス内にあるスポーツキュアセンター横浜・健志台接骨院(以下、Sport Cure Center; SCC)は、2015年に保健医療学部附属の臨床実習施設として開院されました。柔道整復師の資格を取得し、医療の立場からアスリートに貢献したいと考えている学生の臨床実習の場となっています。SCCには様々な評価機器・治療機器は勿論、競技復帰のためのトレーニングスペース・機器も備わっており、競技特性を考慮して怪我の再発を予防するトレーニング指導も行われています。横浜・健志台キャンパスでは、ラグビー、サッカーやレスリング、陸上、体操など様々な種目のクラブ活動が行われており、クラブに所属している学生の多くがキャンパス内や近隣にある寮で生活しています。SCCもキャンパス内にあるため、怪我をしてしまった学生はすぐに専門家による適切な応急手当を受けることができます。そして治療から、競技復帰までのアスレティックリハビリテーション、再発予防までのトータルサポートを地域密着型ならぬアスリート密着型として提供しています。また、近隣の住民向けに「腰痛さようなら体操」「めざせ!トップアスリート」などの公開講座も定期的に開催することで、これまでアスリートの治療で培ってきた知識や技術を地域社会に還元すると共に、臨床実習施設としての役割も充実させています。


接骨院の開院前からの携わり


SCCの院長である伊藤譲先生は、日本体育大学保健医療学部整復医療学科の教授でもあります。伊藤先生は鍼灸師免許取得後、鍼灸学の修士課程を修め、卒業後には鍼灸院開業へと進路を考えていました。しかし、はりやきゅうは一般的に痛い・怖いという印象が強く、鍼灸治療の経験がない患者が自発的に鍼灸院に来院することはほとんどありません。そのため、手技・物理療法などの施術も選択できる鍼灸接骨院での開業を目指し、柔道整復師の国家資格を取得しましたが、恩師の誘いにより教員の道を選択しました。その後、大阪医科大学大学院医学研究科で博士課程を修め、柔道整復師を養成する大学で教鞭を執り、2014年4月に開設された日本体育大学保健医療学部の教授に就任しました。翌年10月には臨床実習施設となる接骨院を開院することになり、先生は施設の図面・名称の提案から、導入する評価・医療機器の選定まで携わりました。伊藤先生は資格マニアと言われるくらい様々な資格を保有しており、柔道整復師の他に、はり師・きゅう師・JSPO公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)・JATI認定トレーニング指導者(JATI-ATI)・健康運動指導士などの資格を取得しています。

「一般的に資格はスキルの証です。私は現在、柔道整復師、JSPO-ATとJATI-ATIを養成する学科の教員ですので、これら以外の資格を取得して新しく何かを始めるということはありません。勿論、知識や技術は習得できますが、私は資格の特性や勉強法を学生さんにアドバイスすることを目的として資格を取っています。今後も時間の許す限り、スポーツや健康に関する資格を取得しようと思います。だんだん年をとってきたので資格取得の勉強は頭のトレーニングにもなります。」


採択された信頼性のある評価機器

「SCCでは、患者さんが施術を受けて良かったと、施術の効果を実感してもらうことを重要視しています。そのためには患者さんの身体から得られる情報を数値化する必要があります。根拠に基づく柔道整復術(Evidence based Judo therapy; EBJT)を推進するためにも、測定値が信頼できる評価機器を導入しています。」

SCCには、軟部組織の硬さを評価できるエラストグラフィー機能を持った超音波観察装置や、筋力測定器・足底圧測定器・重心動揺計・筋電計・姿勢測定器・骨密度測定器・AGEs測定器など十分な評価機器が置かれており、InBody770も開院時から導入されています。
「BIA機器はメーカーによって体成分の算出に使用している公式が異なるので、同じ測定者を測定した場合でも体成分の結果に差が生じてしまいます。そのため、同じメーカーで測定した結果同士でない限り、比較や変化の追跡が難しくなります。また、BIA機器によっては年齢・性別・人種・アスリートなどの統計的な情報によって、体成分の結果を補正してしまいますが、InBodyは身長・体重・インピーダンスのみで測定値を算出しているため結果が補正されません。」

伊藤先生は以前の上司がBIA法による体成分の研究に取り組んでいたこともあり、BIA機器に精通していました。そのため、周りの施設やスポーツ業界に導入されているBIA機器の普及度とレファランスに基づいた精度を考慮した結果、最終的にInBodyを採択しました。また、2005年から同キャンパス内のスポーツトレーニングセンターに、InBodyが導入されていたことも決め手の1つになりました。


怪我から競技復帰までのサポート

怪我により手術をしたアスリートは医師と連携をとりながら、SCCでリハビリテーションを受けています。その中には毎日来院されるアスリートも多く、アスリートにとって信頼できる施設であることが伝わってきます。InBodyはリハビリテーションにおいて回復状態の評価に活用されており、主に次の2つのことを確認しています。

① 負傷部位における筋肉量と質の回復状態
リハビリテーションを始めて負傷部位や身体を動かすことができるようになると、筋肉は段々引き締まって負傷前の状態まで回復してきます。負傷部位の筋肉量や筋肉の質を示す細胞外水分比などを参考にその変化を確認します。細胞外水分比の基準値は0.380(標準範囲:0.360~0.400)ですが、アスリートは筋肉が引き締まった状態なので、普段からこの数値を下回っていることが多いです。逆に、長期のオフ期間や負傷部位では細胞外水分比の数値が上がり、筋肉の質が低下していることを反映します。

▼ 野球部所属 右脚前十字靭帯損傷のケース
右脚筋肉量が増えて細胞外水分比が減少した結果から、右脚筋肉が段々引き締まる変化を確認できます。

※履歴グラフは取材を基に再現したイメージグラフです。

②四肢における左右筋肉量のバランス
従来のリハビリテーションは負傷部位を中心に行われてきたため、反対部位よりも筋力が強くなったり、競技とは関係のない筋肉が増えてしまったりする恐れがありました。筋肉量・筋力が左右どちらかに偏って増えるトレーニングを行わないために、筋肉量の左右バランスを確認します。

▼ 野球部所属 右脚前十字靭帯損傷のケース
左右の筋肉量に3%以上の差があり、やや不均衡な状態となっています。


※棒グラフは取材を基に再現したイメージグラフです。


自立したコンディションの管理

体重別で階級が分かれる、ウエイト制のアスリートの中には、InBody測定を目的に来院するアスリートもいます。
「アスリートは試合に向けて、コンディショニングの1つとしてInBodyを測定しに来ます。競技レベルの高いアスリートは総じてコンディショニングの達人です。継続して定期的に測定するだけではなく、調子の良いときや悪いときに測定することで、自覚的な調子をInBodyの数値で確認します。このように利用することで、更にセルフコンディショニングの精度が向上します。施術だけではなく、身体の評価を目的に来院するほど、InBodyを含めた評価機器はアスリートから信頼されています。現在は、ウエイト管理が厳しいアスリートが測定していますが、本来なら全アスリートがコンディショニングの1つとして評価する必要があります。」

▼ レスリング部所属 ウエイトコントロール活用のケース
体重77kg及び体脂肪率10%前後のコンディションを維持できています。

※履歴グラフは取材を基に再現したイメージグラフです。

最近は、部活の監督・コーチがアスリートのコンディションを把握するため、部活単位でアスリートを測定する機会が増えてきました。InBodyは体成分結果の履歴を残すことができるので、過去と現在の状態をモニタリングできます。


大学構内にあるSCCの存在意義


SCCの開院前、アスリートは怪我の治療やコンディショニングのために、練習後の限られた時間を使って近隣の治療施設に通わなければなりませんでした。しかし、キャンパス内にSCCが開院した現在では、通院のための時間を費やすことなく、損傷の程度を問わず、身体の不調や練習前のテーピングなども含めた処置を専門家から受けることができます。また、骨折や脱臼といった大きな怪我も適切な応急手当を行い、患者の希望を前提に損傷部位などに応じた医療機関を紹介しています。
「SCCには、スポーツによる怪我で悩んだ経験から柔道整復師の道に進んだスタッフが大勢います。そのため、彼らは怪我から復帰まで身体のトータルサポートだけではなく、アスリートに寄り添いながら、怪我に伴うメンタルの状態を理解することができます。」

更に、2020年4月からは保健医療学部に、新たな博士課程(保健医療学研究科運動器柔道整復学専攻)が新設されます。
「これまでも整復医療学科及び大学院修士課程保健医療学研究科(高度実践柔道整復師コース)の臨床研究施設としての役割を担ってきましたが、これからもInBodyを含めた評価機器を用いて柔道整復術に対する客観的な評価を実施していきます。その積み重ねが根拠に基づく柔道整復術(EBJT)につながり、接骨院全体における治療レベルの水準が高まることを期待します。そして、SCCには多数の評価機器が導入されているので、近隣の接骨院に通う患者さんの評価だけを担う機能、すなわち近隣の接骨院から評価の依頼を受けて評価結果をお返しするといういわば検査機関としての機能をもたせることで、施設同士の交流・協力関係を構築していきたいと考えています。」

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女子栄養大学

管理栄養士育成へのInBody導入
機種モデル:InBody770

女子栄養大学は埼玉県にキャンパスを置いている栄養・保健関連のスペシャリストを育成している栄養学部の単科学大学です。実践栄養学科は国が指定する管理栄養士養成課程であり、ここを修了することで管理栄養士の国家試験受験資格を取得できます。

1961年の設立以来、食と健康をテーマに栄養学・保健学の教育・研究に力を注いでいます。管理栄養士国家試験の合格率は高く、合格者数は毎年全国1位です。保健栄養学科も2019年臨床検査技師国家試験において、90.3%と高い合格率でした。国家資格の取得だけでなく、大学で学んだことや取得した資格を活かし就職する学生が多いことも特徴であり、管理栄養士・臨床検査技師だけではなく、多くの栄養士・養護教諭・家庭科教諭・栄養教諭などの人材を育成し、日本人の健康維持・増進に貢献しています。


管理栄養士の役割

給食・栄養管理研究室の石田裕美教授は、栄養状態の評価・改善という管理栄養士の実践的な業務と密接に関係する研究を専門としている実践栄養学科の教授です。大学受験では理系且つ資格取得が可能な大学であるという理由から栄養学部と薬学部を受験し、女子栄養大学に進学しました。大学時代は実践栄養学専攻で学び、卒業研究を進めていく中で栄養学を深めていきたいと考えるようになり、女子栄養大学大学院に進学しました。その進学を機に管理栄養士としてではなく、教育・研究の道へと進み、現在では女子栄養大学の管理栄養士を志望している学生の教育に携わっています。

「人は食べないと生きていけません。日々の食が健康維持に繋がることもあれば、病気に繋がることもあります。管理栄養士という職業は、子どものときから正しい食習慣を身につけてもらうことに貢献できる仕事です。本来は家庭で食材から家族のため、自分のために調理し料理を作りますが、現在は自分で調理をしなくても食事をすることができるような時代になっています。食物の選択肢が多様で豊かになってきている時代だからこそ、人々が自分の健康のために何を選択して食べるかについての知識を得て、実践に移すように促す、管理栄養士の役割が非常に大きいと思っています。」


栄養管理における見解の転機

アメリカの臨床栄養のなかではヒューマンニュートリション(人間栄養学)を基に、人間・食事・地域・環境などを対象とした総合的な栄養管理が行われていました。日本では戦後の食糧不足の時代、すなわち欠乏時代の経験から、栄養士・管理栄養士の業務はヒューマンニュートリション以上に食事の管理が中心でした。必要な栄養量の基準として所要量を目標に食事を調整する栄養管理が行われていました。しかし、1990年に入り、人の栄養状態を評価・判定し、栄養状態を改善するために必要な食事改善を支援するという方向に転換する動きが始まりました。現在の日本は栄養の不足と過剰が同時に存在しています。必要な食事量だけでなく過剰摂取の回避や生活習慣病の予防を視野に入れた食事摂取基準が策定され、ヒューマンニュートリションを基にした栄養管理が行われています。栄養管理のとらえ方の転換を機に、体重だけの管理ではなく体成分管理の必要性が認識され、栄養学の教育でも体成分分析装置による測定が取り入れられるようになりました。


実習へのInBody導入

管理栄養士は栄養状態を様々な測定データからアセスメントし、それに基づき栄養管理を実施します。身長・体成分・骨量、採尿・採血による臨床検査など様々な測定を行うため、測定機器に触れる機会を実習として講義に組み込んでいます。測定機器の特徴を理解し、異なる機器による測定データの関係性を分析し、データの傾向や精度を学ぶことができます。

身体計測の実習に取り組み始めた当初は、体組成を測定する方法としてキャリパーを用いていました。キャリパーは測定時の計測点や力加減によって測定値にばらつきが出るため、測定の精度を確かめるために、体成分分析装置の導入が必須でした。実習中に100人以上の学生を測定することを考慮した場合、時間と費用の面からDEXA法ではなく、両腕間ないしは両脚間のインピーダンスのみを測定する一般家庭用の体組成計が導入されました。しかし、それらの体組成計は測定部位の違い、日内変動が大きいなど限界も大きく、実習当初はゴールドスタンダードのような基準が存在しない中で機器同士のデータ傾向のみを分析していました。

様々な機器を試したところ、研究に活用できる機器はInBodyであると考え、2000年にInBody3.0を2台導入しました。成長期である中高生の栄養状態と身体状況の関連について、大規模な調査がスタートしたことをきっかけに、体脂肪率の測定も調査において重要な項目として位置づけることができました。この調査が継続的な調査となり、導入台数を徐々に増やしました。現在、女子栄養大学では、8台のInBodyを所有し、実習の中にInBody測定を取り入れています。

「InBodyは両腕・体幹・両脚の5つの部位ごとの数値を得ることができ、左右・上下のバランスを知ることができます。また、再現性を高める8点接触型電極という技術がInBodyに組み込まれているため、同じ時間帯・条件下で測定した場合、測定姿勢が結果に与える影響が小さく変化を敏感に追うことができます。」

実践栄養学科2年生前期の実習では、身体計測として身長、InBody測定、骨量測定、採尿・採血による臨床検査、食物摂取頻度調査を行い、各種測定データの見方について学び栄養状態の評価・判定を行っています。また、InBodyで測定した体脂肪率、除脂肪量の数値をゴールドスタンダードと見立て、他の機器で測定したデータとの関係性を分析しています。講義を通して、測定機器の特徴を理解し、データの読解力や分析スキルを修得することができます。また、学生のキャリパー測定の技術を高めるトレーニングでもInBodyを活用しています。3人で同じ学生をキャリパー測定した際、算出した平均値から各々の測定値が平均値±10%以内に収まる様に訓練し、算出した平均値とInBodyで測定した体脂肪率との誤差を確認しています。

「キャリパー測定の精度を高めると、キャリパー1つで病院などのベットサイドで、あるいはフィールドワークでの測定が可能となります。キャリパー測定の技術をしっかり持つことで、栄養状態のモニタリングも正しく行えます。」


今後の目標

女子栄養大学において、InBodyは管理栄養士の教育だけでなく、中高生の成長期における身体発育に関する研究や、高校生・大学生の運動選手の栄養管理としても活用されています。

「現在、成長期における体脂肪の役割や適切な体脂肪量の増え方を把握するために、中高一貫校生徒の体脂肪率の分布の推移を検討しています。見た目は痩せている方が良い、体脂肪量を増やしたくないと考えている成長期の生徒は多く、成長期に体脂肪量を適切に蓄えることは生物学的に正常であるということを理解してもらえるようなデータを示していきたいと考えています。

また、女性のスポーツ選手における3主徴(利用可能エネルギー不足・無月経・骨粗鬆症)は成長期の頃から始まっており、適切な体で競技を長く続けられるように、成績を出していけるように成長期からの体脂肪率を研究することで、正しい成長を促すための食事サポートに繋げていきたいです。

結局、測定結果というのは食生活・運動習慣の結果を表しており、結果に至るまでの食生活の過程を追いかけていく必要があります。モニタリングの項目は身長・体重だけでなく、もっと体成分に注目することが栄養学において重要になってきています。InBody測定をはじめとする、実習内での様々な体験は、栄養管理の現場で活かすことができるでしょう。実践的な経験は自信になり、実際の現場でも栄養指導として取り入れることができるため、 “より実践できるような栄養学を人々に普及させる” という本学の使命を果たしていく人材へと成長しています。」

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広島東洋カープ

コンディショニングの維持と体成分
機種モデル:InBody770

広島東洋カープは広島を本拠地としているセントラル・リーグ所属のプロ野球チームです。1945年原爆投下後の苦しい時代の中、市民と青少年への心身ケアを目的として健全な娯楽を提供したいという強い情熱で創設され、1950年からセントラル・リーグに加盟しました。カープはプロ野球チームの中で、経営を特定の企業に全面依存しない唯一の球団であることから、広島地域に根付いた活動が盛んに行われ、熱烈なファンが多いことも特徴です。6チームからなるセントラル・リーグでは、2016年からリーグ史上2球団目となる3年連続優勝を挙げ、リーグ上位3チームで争われるクライマックスシリーズでは、2016年と2018年に優勝を勝ち取っています。


2016年 変動の年

広島東洋カープのトレーナーを務める梶山聡司トレーナーは、選手のパフォーマンスを高めるためにフィジカル面の管理から栄養指導までを一括して総合的に調整を行う、コンディショニングトレーナーです。高校時代から大学まで野球選手として過ごした経験から、選手やパフォーマンスと直接関りを持つトレーナーという職業に興味を持ち、志すきっかけとなりました。大学で整形リハビリを学ぶには、国内よりもスポーツ医療の研究が進んでいるアメリカで学びたいという気持ちから、ボストンの大学に留学することを決めました。在学中にはインターンシップとしてメジャーリーグのBoston Red Soxの一員となりながら大学院を卒業し、卒業後はシカゴのBroMenn Medical Center / Orthopedic & Sports Enhancement Centerに3年勤務、その後再びアスレチックトレーナーとしてインターン時代に所属していたBoston Red Soxに戻りました。そして2016年に広島東洋カープのコンディショニングトレーナーとして入団し、その後同じ年にInBody770もカープに入団することになります。

「チームの勝ち負けはコントロールすることができませんが、選手の体調やコンディションはコントロールすることができます。良い体になれば試合に勝てるという訳ではありませんが、できるだけのサポートとして体調だけは常に健康で、引退するまで離脱もなくプレーに集中して欲しいです。そして、その結果チームの目標としての勝利に繋がればと考えています。」


指導の根拠として測定データの正確性が求められる

InBodyの導入前は市販の体重計による、体重と体脂肪率の管理を行っていました。体脂肪率の値は一貫性が見られず誤差も大きかったため、当てにすることができませんでした。また、単なる体重を記録してもその数値の意味を選手に伝えることはできません。同じ体重・同じ筋肉量・同じ体脂肪量でも、正確性や信頼性がなければ数値に意味を持たせることはできません。エラーの多い計測では、体脂肪率が増えてきていることへの注意や、食事内容改善の提案も 「この測定値は正確ではないじゃないですか? 本当にこの数値は正しい値ですか? 」と断る逃げ道を与えることになります。市販のもので選手のコンディションを管理するには限界があり、トレーナーたちの指導に説得力を持たせ、逃げる余地を与えないためにも、エラーがなく、補正も受けず、正確性のある何かしらの測定器が必要でした。そこで検討したものが、キャリパー法と医療分野でも使われている高精度体成分分析装置でした。

ここで、他球団やエリートスポーツでの導入実績があること、ランニングコストがかからないこと、統計補正の影響を受けないこと、データの蓄積ができること、そういった欲しい機能が備わっているものがInBodyでした。プロ野球のチームは遠征が多いため、定期的に測定ができて持ち運びができる測定器としてキャリパー法も候補に挙がりましたが、この方法はヒューマンエラーの問題を解決することができませんでした。

「InBodyの数値を使い始めてから、選手の理解度は良くなりました。漠然とした、体重が落ちれば良くない、体重が増えれば力が上がるというアバウトな理解ではなく、InBodyの細かい数値を使うことで、選手の体に対する興味が深まったと感じています。」


選手の体成分管理を徹底する

選手の体成分管理のために毎月最低1回のInBody測定を実施しています。キャンプから日本シリーズまでの9ヶ月間にも及ぶシーズンでは、特に値の変化に敏感に着目しています。オフシーズンに力を蓄えて、キャンプで調整を行い、シーズンの開幕で試合のできる、疲労も蓄積していない状態(=ピークコンディション)となるため、この時期に測定したInBodyの結果を基準値として設定します。InBodyの項目はたくさんありますが、全ての項目を全体的に捉えて変化をモニタリングしていくと、急な値の増減が自覚していない疲労や怪我のサインとなることがあります。InBodyを使用してグラフの変化を追っている内に、定めた基準値から悪化した選手はパフォーマンスが低下していたり、成績が落ちていたり、疲労や怪我を抱えているという印象を持つようになりました。

オフシーズン中は、前年度の値とシーズン中の平均値と比較しながら、どういう状態が個人のベストコンディションであるのか、オフシーズンの基準とする値も検討しています。また、怪我や手術を経験した長期リハビリの選手が、練習に戻る・グランドに戻る・トレーニングに戻る・試合に戻る・2軍から1軍に戻るタイミングなどを計る際に、体成分がどれだけ基準値に戻っているのかを確認することも一つの判断材料として参考することがあります。

※履歴グラフはサンプルイメージです。

始めから選手の全員がInBodyによる体成分の管理に積極的であったわけではありません。体がアスリートにとってどれだけ重要かを認識している選手は、積極的に測定や数値の意味を聞きに来ますが、そうでない選手に対しては、常に測定・数値の重要性・栄養の指導などを繰り返し指導し、InBodyの結果を気にせざるを得ない状態に持っていきました。これがトレーナーの仕事でもあります。

「なぜこの数値が体調管理に必要なのか? ということを分かってもらえて測定がスタートできます。測定して終わりではありません。」

数値を理解することの重要性を粘り強く意識付けした結果、今ではほとんどの選手がInBodyに理解を示し、積極的に測定に参加するようになっています。選手たちには、自身の肉体をもっと良くしたいという意欲があります。

4月から10月は筋肉量を落とさないことを、最低限の目標として選手に伝えています。同じスイングでも、65kgの筋肉量で振ったスイングと70kgの筋肉量で振ったスイングではパワーが異なるのでパフォーマンスにも直接影響します。

「全ての選手がこの目標を達成することは難しいですが、筋肉量が落ちない選手は振り返ってみると打率が良かったり、タイトルを獲得していたり、優勝に大きく貢献するような、そういう選手になっています。ここ3年で全体的に選手の体格はいい意味で大きくなっていると感じています。」


終わりに

選手のInBodyに対する印象も良くなってきています。各数値を疑うこともなく、活用しようとする姿が見られるようになりました。

「できるだけいい状態の肉体を維持し続けるために、トレーナーは数値を管理することは勿論重要ですが、その他に選手のメンタル面や栄養管理など多くの要素から何を優先するのかを選択をしなければなりません。長いシーズンを乗り切るために、時には体成分から離れてモチベーションのケアが優先になることもあります。」

「日本のスポーツはまだまだ発展の途上で、特にフィジカルを必要とするスポーツ、パワーを必要とするスポーツは欧米と比べて劣っている部分があります。フィジカルの面で世界に追いつくためには、昔ながらの感覚的・経験的なやり方からは脱却して、数値的・客観的に分析して選手の能力を上げていけるようなトレーナーが求められています。感覚や体重だけではなく、細かい体成分に着目して伸ばすべきところは伸ばすというような、皆で同じ方向に進んでいけたらと思います。球界はチーム間の情報共有に対して閉鎖的なところもありますが、日本全体のレベルアップのために、球団のトレーナーやスタッフが協力し合い、情報交換を行うことは意味があると考えています。」


© 2018 株式会社広島東洋カープ

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アナハイム・ダックス

パフォーマンス維持にInBodyを活用
機種モデル:InBody770

アナハイム・ダックス(英: Anaheim Ducks)は、カルフォニア州アナハイムを拠点としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のプロアイスホッケーチームです。8チームからなるパシフィック・ディビジョンでは2012-2013年シーズンから5年連続優勝を挙げており、15チームからなるウェスタン・カンファレンス・プレーオフでは過去2回チャンピオンとなりました。

アナハイム・ダックスのストレングス&コンディショニングコーチを務めるマーク・フィッツジェラルドは、ハイパフォーマンスジムを備えたエリートトレーニングシステムの管理者でもあります。選手のパフォーマンスを高めるためには、トレーニング・栄養・休息が必要不可欠であるという自身の理念に基づき、彼は選手を指導しています。NHLシーズンは選手達にとって身体的にきつく、休む暇がないほど慌ただしくなります。そのため、選手の体成分を組織内で迅速且つ正確に測定できる技術が求められていました。信頼できる情報源からInBodyを紹介され、自己検証を行った結果、彼はこの問題を解決できるのはInBodyだけだと考えました。


ダックスの時間をより有効利用できる手段

全NHLフランチャイズの運営では、時間に余裕がないという問題が生じていました。2016-2017シーズンリーグ時の82試合と64,000kmを超える移動距離は、選手達にとって身体的に厳しいスケジュールとなりました。「移動と試合スケジュールはとても深刻な問題でした。氷上という特別な環境で行われる試合で、必要な栄養・休息・体力を考慮しないと、選手を非常に危険な状態にしてしまいます。」

フィッツジェラルドは選手の健康を維持し、試合に備えるための包括的なプログラムを作りました。パフォーマンス向上のために身体状態に関する情報を毎日選手に伝えました。このプログラムはフィッツジェラルドが選手のコンディションを追跡し、選手との会話を深めるきっかけとなりました。体成分は活動評価の指標となります。課題は一貫性且つ正確性のある方法で選手を測定することでした。

アナハイム・ダックスは拠点近くの大学の協力の下DEXAを利用していましたが、数kmの距離でさえ選手を施設の外に連れ出すことは困難でした。チームでの移動スケジュールがないとき、選手達は限られた時間の中で施設を利用していました。加えて、練習・撮影会・調整など多くのことをこなしていました。体成分測定は重要でしたが、DEXAの実施は選手達の貴重な時間を潰していました。定期的に選手20人を外部施設に連れ出し、測定時間10分のDEXAによる体成分測定を実施することはほぼ不可能でした。DEXAを組織内に導入する案は物流的な問題のために採用されませんでした。フィッツジェラルドが求めているものは、DEXAと同様の一貫性と正確性があり、迅速且つ便利なキャリパーのような組織内で使用可能なツールでした。「我々は数多くの技術を使用しており、その技術を有用なものにするためにも、導入する技術には注意を払っています。そして、導入する技術は長期間使用したいと考えています。なぜなら、長期間継続的に使用することで、測定データから我々が試そうとしていることの価値が見えてくるからです。」フィッツジェラルドは様々な体成分分析装置の評価や比較をし、自分が求めていたものはInBodyであると気づきました。


InBodyの結果はゴールドスタンダードと一致

フィッツジェラルドは他社BIA装置に精通しており、InBodyと異なる装置も使用していました。「最初からInBodyは私に売り込む必要がありませんでした。InBodyを使用した者が近くにおり、その者がチームの誰かに話している内容を実際に見聞きしました。信頼できる情報源からの口コミは私にとって大きな影響力がありました。」NHL・ナショナルバスケットボールアソシエーション(NBA)・ナショナルフットボールリーグ(NFL)・メジャーリーグベースボール(MLB)の30以上のチームは既に有用なコンディショニング装置としてInBodyを活用していました。

年間フィットネストレーナーとして過去2回表彰されたパーソナルトレーナーのトッド・ダーキンは、施設でInBodyを使用しているという理由のために優れた評価を受けました。フィッツジェラルドはダーキンのInBodyに対する満足な評価を見て、InBodyを試してみようと考えました。フィッツジェラルドは一貫性のある管理をするために、週1回の頻度で毎回同じ時間と状態でInBody測定を実施しました。たった2回の測定後に測定結果の一貫性が見え始め、さらに数回の測定後には測定結果の活用用途に気づき始めました。測定をすればする程、InBodyが納得のいく機械であると感じるようになりました。

次に、彼は協力関係にある大学にその結果を持っていきました。大学側がフィッツジェラルドに以下のことを伝えました。「InBodyは大学で行っている研究でも有用できる役立つ機械でした。InBodyの結果と、ゴールドスタンダードであるBod PodやDEXAを比較したところ、それらの方法と同じくらいInBodyは正確であるということが分かりました。」信頼性のある情報源からの紹介、自己検証、一流大学による検証があったからこそ、フィッツジェラルドにとってInBodyは選びやすい選択肢となりました。


1分以内で有効な情報を獲得

InBody770による簡易な測定と高精度な情報は、アナハイム・ダックスの試合に変化を与えました。InBody770は60秒以内に各部位ごとの体水分量・筋肉量・体脂肪量の正確な測定値を提供します。選手に必要なトレーニングを作成するために、現在もフィッツジェラルドは組織内で定期的に選手を測定し、有用なデータを集めています。InBody測定結果は専用の結果用紙で提供され、フィッツジェラルドは選手との会話のネタとして活用しています。最高レベルのプロスポーツにおいて、選手は自分が実施していることを理解したいと考えているため、コーチと選手の対話が最も重要となります。フィッツジェラルドにとって結果用紙は教育過程において欠かすことのできないものであり、InBodyは選手の食事内容や運動計画を作成する手助けとなっています。

栄養とコンディショニングの2つに観点を置いて、フィッツジェラルドは選手全員が、氷上でも長時間パフォーマンスを発揮できるよう、バランスのとれた強靭な身体を維持することを目標にしました。フィッツジェラルドは筋肉量を用いて、シーズン中の目標を選手ごとに設定しました。筋肉量の変化に合わせて、最適な栄養処方を行うことができます。「筋肉量を維持できる高品質のプロテインを摂取すると、軟組織の損傷を修復し、筋肉量を維持できます。コンディショニング指導と、選手のパフォーマンス向上が合致することで、私が選手に向け話していることの妥当性が生まれます。指導と成果が繋がり、繰り返されて円のように循環していきます。」


体成分分析の項目は、更に栄養供給が必要なのか、あるいはダイエットが必要なのか、一目瞭然です。

フィッツジェラルドは選手の身体をより理解するためのガイドとして、部位別筋肉量の項目を活用しています。多くのアイスホッケー選手は左右の筋肉バランスが不均衡です。理由は軸足でホッケーパックをシュートするため、軸足の筋肉が発達して左右差が生じるためです。ホッケー選手は特にパフォーマンスが調子の良い時ほど、筋肉バランスが不均衡であることに気づきにくくなります。そして、筋肉バランスの不均衡は怪我の要因になりかねません。「部位別筋肉量の項目を見ることで、怪我が生じた理由を選手に伝えることができます。両脚と両腕の筋肉量の左右差が、片半身を集中的にトレーニングさせる理由になります。我々はできる限り筋肉バランスの均衡を保とうと考えています。完璧な均衡を保つことはできませんが、以前より少しでも改善できるよう努めています。また、筋肉バランスに関することは選手との会話のきっかけにもなります。」

InBody結果用紙は理解しやすい構成となっています。


選手のパフォーマンスを反映するInBody結果

フィッツジェラルドは、データに基づき個人に合わせた計画を立てることに意味があると考えています。ダックスのトレーニング施設では、フォースプレートを使って選手の力の動きを見ることができます。フォースプレートの計測値とInBody770の結果を比較することで、関係性を見出すことができます。4週間で選手の力量が5%アップした結果とInBodyの結果を比べてみます。InBodyでは、高品質のプロテインが筋肉量を増加させたこと、片半身集中トレーニングが筋肉バランスを改善させたことを読み取ることができます。フィッツジェラルドは、栄養とコンディショニングの取り組みがパフォーマンス向上に直結していることを選手に示しました。彼の取り組みが、選手の理解を助け、コンディショニングプログラムの有用性を証明しました。「選手自身が取り組みへの理由と効果を理解できるようになれば、試合を有利にすることができます。InBodyは選手達の理解を深めることができる1つのツールです。そして、InBody結果用紙はとても具体的で、選手達が継続して管理できるようになっています。」栄養・トレーニング・改善の関係性を作るために、選手のInBody結果用紙を収集しています。プログラム構成の一部としてInBodyを導入してから、アナハイム・ダックスでは以前よりも怪我が減少しました。


自分自身の成長を実感する選手達

フィッツジェラルドがフランチャイズを任せられたときの彼の目標は、選手の力とコンディショニング・栄養・休息を全て含むプログラムを作成し、選手の健康を増進させることでした。フィッツジェラルドはInBodyを選手の測定のみでなく、結果用紙をデータ収集のためにも活用しています。「InBody結果を提示することが選手との会話のきっかけとなります。 “これの意味は何ですか? ” “正しい方法で私はトレーニングしていますか? ” “どうしたら改善・向上できますか? ” 選手とこのような会話をするために、私はここで指導しています。」

プログラムにInBodyを導入した後、フィッツジェラルドは一貫した指導ができるようになりました。InBody結果用紙は客観的な証拠を提示するため、彼が信頼できるトレーニング・食事方法を基に指導していることを選手達は理解しています。選手達は結果を集めながら、よりプログラムに取り組んでいます。積極的にプログラムに励む選手達は、氷上でより強く、よりパフォーマンスが向上していることを実感しています。「毎試合出場できた選手は何人いるでしょうか? ここ数年間で比べると、毎試合出場できた選手は多かったと思います。過去怪我を負った選手は今後何人怪我をしないでいられるでしょうか? 我々は選手達に介入し、習慣に変化を与えましたが、選手達は習慣の1つにInBody測定が加わったことに対し満足を覚えているようです。」

 

原文記事
How the Anaheim Ducks use InBody to Stay at Peak Performance

The Anaheim Ducks are an NHL team based in Anaheim, California. The Anaheim Ducks have won the Pacific division every year since the 2012-2013 season and have made the Western Conference championship two of the last three years.

Mark Fitzgerald is the strength and conditioning coach for the Anaheim Ducks and the owner of Elite Training Systems, a high-performance training center catered to athletes. His philosophy is improving player performance through training, nutrition, and rest. The NHL season is physically demanding and hectic. Thus, Fitzgerald was looking for technology that could measure his player’s body composition in-house quickly and provide accurate, informative outputs. After referrals from trusted sources and self-experimentation, Fitzgerald found his solution in the InBody.

A tool better utilize the Ducks’ time

Time constraints are an issue every NHL franchise must manage. The Ducks had the extra challenge of having the longest travel schedule in the league for the 2016-2017 season. During the course of 82 games and the 40,000+ travel miles, their players’ bodies began to break down.“The travel and the schedule are very real issues. If you don’t take them into account in your nutrition profile, your rest, your work to rest on the ice, then you’re going to be putting your athletes in a pretty dangerous position.”

Fitzgerald created a comprehensive program to keep players healthy and ready to play. Players receive a daily report on their bodies’ readiness to perform. This allows Fitzgerald to track player condition and create open dialogue between player and coach. Body composition is a vital metric of the assessment. The challenge was how to test the players consistently and accurately. Fitzgerald had experience working with calipers and although they were quick and easy to use, he found the results were inconsistent.

The organization had access to a DEXA through a partnership with a local university. But to send players outside the facility, even just a few miles up the road, was difficult. When the team wasn’t traveling, the team was trying to accomplish a lot in the limited time available in the facility. The players had practice, film sessions, conditioning, etc. Although body composition testing was important, the time it was taking to test was taking away valuable time that could be put into other more productive activities. To get all 20 players tested with a 10-minute DEXA scan outside the facility was almost impossible to perform on a regular basis. The idea of bringing a DEXA scanner in house was a logistical nightmare of its own. What Fitzgerald needed was an in-house tool that was fast and convenient like calipers that also provided the accuracy and consistency of a DEXA.“We use a lot of technology in Anaheim, and I’m careful with what technology we do bring in because I want it to be valuable. I want it to be something I can use for a long time because the value of all this testing data is to do it consecutively and to do it over a term and that’s where the value of what we’re trying to do here is seen.” After reviewing and comparing other body composition devices on the market, Fitzgerald found what he needed in the InBody.

InBody results on par with more expensive methods

Fitzgerald was familiar with the other BIA devices on the market, but what separated InBody was who was also using the device.“From day one, InBody did not have to sell me on it. It’s always been, “Here’s what we do. Here’s who’s using us. Talk to any of the teams that are using it. Talk to them and see what they say. To me that’s huge.” Over 30 teams from the NHL, NBA, NFL, and MLB were already using InBody as well as the top names in strength and conditioning.

Todd Durkin, two-time Fitness Trainer of the Year and a personal colleague, was receiving exceptional results from using it at his facility. His satisfaction with InBody convinced Fitzgerald to give it a try. Fitzgerald tested the InBody on himself once a week, same time everyday, in the same fasted state to check consistency. After only two tests, he began seeing consistency in the testing results. A few more tests later, Fitzgerald began realizing the multitude of applications he could use with the outputs from the InBody. The more Fitzgerald tested, the more satisfied he became with the InBody.

Next, he took the results to the Ducks’ university partner. What the university told him blew him away. “The university that we work with was able to validate, in some studies that they did, that it’s a valuable tool. When the university compared it to some of the other more expensive methods, the Bod Pod and the DEXA, they said it was right along with them.” After trusted recommendations, self experimentation, and validation from a top university, InBody became an easy choice.

Gettig viable information in under 1 minute

The ease of testing and the quality of information of the InBody 770 became a game changer. In 60 seconds, the InBody 770 gave Fitzgerald and his team accurate measurements of fat mass, skeletal muscle mass, and body water in each segment of the body. Fitzgerald is now able to test his players on a regular basis in-house and collect vital data to tailor his training for his players needs. All of the outputs from the InBody Test are provided on the InBody result sheet, which Fitzgerald uses to open dialogue with athletes on areas to focus on. At the highest level of professionals sports, open dialogue between coach and athlete is paramount. Professional athletes want to understand what they are doing. For Fitzgerald, the result sheet is essential in the education process. The InBody provides outputs that Fitzgerald can tie to his diet plans and workout plans.

Two areas of focuses are on nutrition and conditioning. His goal for all his players is to maintain a balanced, strong body so that they can stay on the ice. Fitzgerald uses lean body mass to set targets for each of his players to maintain during the season. As the number increases or decreases, he can relate it back to what they are doing for nutrition.“If you eat more higher sources of protein, it’s going to keep lean muscle mass on, you’re not as susceptible to soft tissue injuries and you keep that lean muscle. When one leads to the next and they’re intermingled, it brings more relevance to what I’m saying. It’s full circle.”

This helps reinforces the importance of diet and supplementation. Fitzgerald uses the Segmental Lean Analysis section on the InBody result sheet as a guide to help the athlete better understand their body. Most hockey players are asymmetrical because they usually shoot a hockey puck off their dominant leg, working one side of the body significantly more than the other. A hockey player might not feel like they are physically unbalanced, especially if they are performing well. But an asymmetrical body can be vulnerable to injuries.“Looking at the segmental analysis you’re able to tell them that’s why that happens. That single leg and single arm work I have you do – that’s why I have you do that work. We want to be able to balance those two things out. It’s never going to be perfectly balanced but we try to keep them a little more balanced than they are. Again, it opens the door for conversations.” The InBody result sheet makes that easy to understand.

Correlation InBody outputs to athlete’s performance

Fitzgerald feels his value is in taking all the data, make sense of it for the players, and creating personalized plans. At the Duck’s training facility, they can take an athlete’s force plate number and see an athlete’s force production during a workout. He can then take the outputs of the InBody 770 provides to make correlations.If an athlete has increased their force production by 5% over the last four weeks, Fitzgerald can compare those results to the InBody output. The InBody can show that after the addition of quality protein in the diet lean body mass increased. Or the addition of a single leg workout routine has lead to better balance between the right and left leg.Fitzgerald can show his players with data that their efforts in nutrition and conditioning has directly lead to an increase in performance. That creates understanding for the players and validation for him and his programs.“If you can find a way to help the athlete make sense of why they’re doing what they’re doing and how it benefits them, you’re ahead of the game. InBody allows me another tool to do that. It helps that [the Result Sheet is] tangible and it’s something they can hold onto.” Using the InBody result sheet to create that connection between nutrition, training and improvements has led to buy-in from the players. Since implementing the InBody as a component of the program, the Anaheim Ducks have seen a reduction in injuries compared to years prior.

Athletes seeing the difference themselves

When Fitzgerald entered the franchise, his goal was to improve player health by creating a program that would encompass player strength and conditioning, nutrition, and rest. With the InBody, not only was Fitzgerald able to test his players quickly and accurately, but he also was able to use the InBody result sheet to create buy-in from his players.“With the InBody print out, it open dialogue with the athlete, “Hey, what does this mean? Am I trending in the right way? How can I improve?” When you open those conversations with your athletes, that’s why I’m here. That’s why you coach.”  

After adding InBody to his program, Fitzgerald has been able to take everything he is doing and bring it full circle. Players understand better why Fitzgerald has them train and eat a certain way because the InBody result sheet provides them objective proof. They buy in and are more committed to the program. After committing fully to the program, the players feel stronger, perform better, and stay on the ice.“How many guys on our team played every game? I think we had quite a few compared to the last few years. How many guys that had injury issues in the past don’t have them anymore? We’ve made an intervention and changed what they’re doing and guys are happy to be in here every morning and happy to be part of what we’re doing.”

Original Source: https://inbodyusa.com/blogs/case-studies/how-the-anaheim-ducks-use-inbody-to-stay-at-peak-performance/

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アルツハイマー予防クリニック

症状改善のためのInBody活用法
機種モデル:InBody770

リチャード・アイザクソン医学博士は、アルツハイマー予防クリニック・ワイルコーネル記憶障害プログラム・神経内科研修プログラムの管理者です。また、ベストセラー本にも選ばれた「Alzheimer’s Treatment Alzheimer’s Prevention: A Patient & Family Guide (アルツハイマー病の治療と予防:アルツハイマー患者と家族のガイド)」「The Alzheimer’s Prevention & Treatment Diet (アルツハイマー病予防とダイエット治療)」の著者でもあります。

アイザクソン博士は、多くの家族がアルツハイマー病に苦しんでいる姿を見て、アルツハイマー病予防へ関心を持ちました。そして、予防に基づいた治療法への取り組みに生涯をささげようと決心しました。アルツハイマー予防クリニックは、世界で初めてライフスタイルの介入に焦点を当てた治療を行うクリニックです。アイザクソン博士の治療アプローチはここ数年で急速に進展しました。数年前まで、体成分をモニタリングすることが症状改善につながるとは考えもしませんでしたが、今では患者の認知機能と脳の健康を改善するアプローチとして重要な戦略の1つとなっています。


アルツハイマー予防クリニックの挑戦


アルツハイマー病は、記憶障害などの最初の症状が発症する20~30年前から脳内で始まっているとみられています。そのため、臨床前段階や発症前段階において、発症を遅らせるための脳の健康的なライフスタイルや食事を用意する時間が十分にあります。クリニックに来る患者は、症状が出ていない早期あるいは発症前の段階、または既にアルツハイマー病が進行している中期の段階のいずれかです。アイザクソン博士は主に予防に焦点を当てています。運動や食事療法の組み合わせが、認知機能低下を遅らせ、脳の健康を改善すると報告した研究がいくつかあります。特に、運動は脳に蓄積するアミロイドタンパク質(アルツハイマーの発症に関わっているタンパク質の一種)を取り除く役割があると言われています。

どんなに優れた科学者でも、患者に処方した運動療法や食事療法の影響を調べるために、遺伝子マーカーや代謝マーカーを用いていましたが、アイザクソン博士はこれらのスタンダードな検査よりも、より信頼できる新たな手法に気づきました。


指標となるスケールを超えて値が変動

アイザクソン博士は、クリニック開設時にスタッフらがAmazonにて、患者の体脂肪率記録用に7000円程の体脂肪計を購入したという興味深い話を聞きました。しかし、家庭用の体脂肪計は数値が不安定で変動が大きく、参考にすることができませんでした。クリニックで患者の健康状態を記録でき、根拠に基づく方法を探すにつれて、正確且つ信頼性のある体成分分析を見つけることが最終目標となりました。

アルツハイマー予防クリニックのチームは、体重やBMIのような代表的なスケールでは、多くのことを伝えられないと直ぐに気づきました。患者の変化をモニタリングできる、高度な分析方法は体成分分析装置でした。


患者の症状改善に役立つInBody

「時間の経過と共に体成分履歴を残し、体成分が改善して、具体的にその数値を患者に伝えることができる方法は、どんなに良い方法でしょうか? 」

アイザクソン博士はロサンゼルスの患者を訪問してInBodyの結果用紙を見た時、初めてInBodyについて学びました。アルツハイマー予防クリニックのチームは最も信頼性の高い装置を選んでいるという確証が欲しかったために、当時6~7台の分析装置を試していました。アイザクソン博士は自身の体を被験体として、検証することにしました。

InBody770を使ってみると、少し衝撃を受けました。アイザクソン博士はランナーとして、現在の体型は適していると考えていましたが、体成分の各数値によって、その認識は間違っていたことに気づきました。それから、HIIT(高強度インターバルトレーニング)やウエイトトレーニングをより多く含む運動療法に変えて、体脂肪率が23%、21%、17.3%と低下していくことが確認できました。

クリニックのチームがInBody770を使ってみることにした理由は次の2点です。
1. 信頼できるものであったこと
2. 全身の健康状態と相関すると言われる位相角を測定することができたこと

InBodyの体成分分析装置は使いやすく、有益な情報を提供してくれました。また、患者たちはInBodyが簡便で迅速だったことも気に入っていました。「InBodyは最も迅速且つ簡便に、臨床現場のスタッフと患者にとって分かりやすい視覚的な情報を提供してくれました。結果項目の選択肢が多いことも、私たちにとって最高の装置でした。」


患者の成功事例

体成分分析は、治療の効果を測定する新しい基準となりました。「患者を装置の上に乗せて、改善へと続く全く新しい入り口を示します。」アイザクソン博士はInBodyの体脂肪率と筋肉量の2つの項目を頻繁に使っています。筋肉―脂肪の棒グラフは、患者がどれだけ筋肉量を増やす必要があるのか、どれだけ体脂肪量を減らす必要があるのかを理解できる重要なツールです。

InBodyをクリニックに導入して以来、多くの成功事例を見ることができました。例えば、6ヶ月間でウエストが17.8cm細くなり、体脂肪率が8%減少した患者もいました。また65歳のある患者は、医療保険が適応され始める誕生日の夜にクリニックを訪問しました。3Lサイズの大柄な体型で、糖尿病を持ち、減量に苦労している患者でした。アイザクソン博士は定期的な体成分測定が組み込まれた、ライフスタイル改善プログラムを処方しました。今では、Mサイズにまで減量が成功し、これまで以上に健康になりました。体脂肪量を削ぎ落すことができた他の患者でも、体脂肪量を落としつつ筋肉量を増やすことができている患者もいました。この体内の変化は、InBodyがあったからこそ測定できたことです。

「InBodyは人々の気分を良くしてくれます。服装もよりフィットしてきます。体脂肪率と体重が減っていくのを見ることができます。自身の好転で気持ちが晴れていきます。」


終わりに

アルツハイマー予防クリニックでの、治療アプローチはシンプルです。患者とのカウンセリングから患者の背景を聞き、現在のデータを分析し、独自の治療法を選択します。検査項目は血液検査・認知評価・体成分分析の3つです。

アイザクソン博士は体成分測定に焦点を当ててから、筋肉量の増加維持と脳の健康との間に直接的な相関関係があることに気づきました。体成分分析装置を導入したことで、クリニックに訪問する患者のなんと、90%が記憶力を安定させていました。アルツハイマー病予防の未来と、体成分分析が果たす役割について、アイザクソン博士は次のように答えました。

「数年後には、脳の健康のために行う体成分の管理が、一般的な治療方法となっているでしょう。」

 

原文記事
How the Alzheimer’s Prevention Clinic Used Body Composition to Improve Patient Outcomes

Weill Cornell Medical College is one of the top ranked clinical and medical research centers in the country. Richard Isaacson, M.D. currently serves as director of the Alzheimer’s Prevention Clinic, Weill Cornell Memory Disorders Program, and Neurology Residency Training Program. He’s also the author of two best-selling books, Alzheimer’s Treatment Alzheimer’s Prevention: A Patient & Family Guide and The Alzheimer’s Prevention & Treatment Diet.

Dr. Isaacson’s interest in Alzheimer’s prevention is personal: he’s watched many family members suffer through the disease. Because of this, he decided to focus his life’s work on prevention-based treatment methods. The Alzheimer’s Prevention Clinic is the first in the nation to focus on lifestyle intervention measures in a real-world clinical setting. Dr. Isaacson’s treatment approach has evolved rapidly over the last several years. While tracking body composition wasn’t even on his radar a few years back, it’s now one of the key strategies in his approach to help patients improve cognitive function and brain health.

The Alzheimer’s Prevention Clinic’s Challenge

Most people don’t know that Alzheimer’s disease begins in the brain 20-30 years before the first symptom of memory loss. Therefore, there is ample time for people to make brain-healthy lifestyle and dietary choices for this “pre-clinical,” or “pre-symptomatic,” stage, in an effort to delay onset. Patients who come to Dr. Isaacson’s Alzheimer’s Prevention Clinic have a history of Alzheimer’s and are in one of two stages: early intervention, where they haven’t shown any symptoms yet, or secondary intervention, when the disease has already begun. That’s why Dr. Isaacson focuses mainly on prevention. There are several randomized studies that show a combination of interventions such as exercise and diet can delay cognitive decline and improve brain health. Exercise, in particular, has been shown in clinical studies to help you dispose of amyloid proteins (“bad proteins”) that build up in the brain.

But like any good scientist, he realized there were newer, more reliable approaches than the standard genetic and metabolic markers that would help his team understand the impact of the exercise regimens and dietary changes they were prescribing in patients.

Moving Beyond the Scale

Dr. Isaacson shared an interesting story about how when they first started the clinic, they went on Amazon and bought a $60 body fat scale in an effort to track changes in patients’ body fat percentages. According to Dr. Isaacson, “Variability was all over the place.” As they began to look for new, evidenced-based ways to monitor the health of patients in their clinic, accurate, reliable body composition analysis became a key goal.

The Alzheimer’s Prevention Clinic team quickly learned that arbitrary measures like weight and BMI can only tell you so much. Body composition was the advanced analytics solution they were looking for to track patients’ progress.

How InBody Helped the Alzheimer’s Prevention Clinic Improve Patient Outcomes

“What better way to improve body metabolism by improving body composition and tracking body composition over time and getting a person to know their numbers.”

Dr. Isaacson first learned about InBody after visiting a patient in L.A. and seeing a printout of the patient’s body composition analysis results. His team was trying out 6-7 different machines at the time but wanted to make sure they chose the one that was the most reliable. So he opted for a slightly unconventional approach: becoming a human guinea pig.

After using the InBody 770 on himself, he had a “bit of a wake-up call.” Although he was a runner and always thought of himself as physically fit, his body composition numbers told him otherwise. After changing his exercise regimen to include more weight training/HIIT, he watched his body fat level drop from 23 to 21 to 17.3.

They decided to try the InBody 770 with patients for two main reasons:
1)It was reliable.
2)It measured phase angle, which they suspected could potentially be correlated with overall health.

Dr. Isaacson and his team found the InBody body composition analysis device simple to use and informative. Patients liked it because it was easy and quick. Dr. Isaacson noted: “InBody was the quickest and easiest and provided the most graphically educational information for clinician and patient. There’s a lot of options out there, but this was the best one for us.”

Patient Success Stories

Dr. Isaacson said that body composition analysis has been a “bolt of lightning” that has become a new standard in how they measure success of treatment approaches. “I put people on this machine and it gave me a totally different window into a person’s body.” He cites two outputs that he uses frequently with the InBody: percentage of body fat and lean body mass. The Body Fat – Lean Body Mass Control chart has also been a valuable tool to help patients understand how many recommended pounds of fat they need to lose and muscle they could stand to gain.

He’s seen many success stories since bringing body composition analysis into his clinic. For example, a recent patient lost 7 inches from her waist and dropped her body fat percentage 8% in 6 months. A 65-year-old patient drove through the night on her birthday to visit the clinic when her Medicare coverage kicked in. She was a size 16, had diabetes, and struggled with losing weight. Dr. Isaacson prescribed a lifestyle modification program, complete with regular body composition assessments. Today, she’s a size 6 and healthier than ever. Dr. Isaacson even had a personal “body fat off” with another patient, which inspired both him and his patient to lose fat and gain lean body mass, which they were able to measure with the InBody.

Dr. Isaacson went on to say: “It makes people feel good. Their clothes fit better. They see that body fat percentage and weight going down. They feel better about themselves.”

Wrap Up

At the Alzheimer’s Prevention Clinic, the approach is simple: talk to the patient and learn their history, analyze the current data, and formulate a unique treatment approach. That data now includes a “triangle” of moving parts:
1)Labs/blood work
2)Cognitive assessment
3)Body composition

When Dr. Isaacson began focusing on body composition measures, he immediately realized that there was a direct correlation between building and maintaining lean body mass and brain health. He noted that adding body composition analysis has led to memory stabilization in an impressive 90% of patients who come into the clinic.

As to the future of Alzheimer’s prevention and the potential role body composition analysis may play, Dr. Isaacson had this to say: “Body composition a couple years from now (I hope) will be standard of care when it comes to managing a person for brain health.”

Original Source: https://inbodyusa.com/blogs/case-studies/how-the-alzheimers-prevention-clinic-used-body-composition-to-improve-patient-outcomes/

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NASAジョンソン宇宙センター

従業員の福利厚生に対する支援
機種モデル:InBody770

ジョンソン宇宙センター(JSC)従業員の福利厚生を促進する施設“スターポート”にInBody770が導入されました。導入された翌年の2015年にはスターポート会員が1年間で48.6%増加し、職場のウェルネスプログラム参加率はJSC全体の38%まで増加しました。NASAの宇宙飛行士・科学者・研究者は、宇宙探索というテーマの中でどこまでも果てしなく続く使命を帯びていますが、スターポートはJSC従業員約11,000人の健康づくり・体力づくり・人づくりを支援することに尽力しています。

最上級への探求

2014年後半にウェルネス・フィットネスサービス管理者のエバン・トーマンがInBody770を導入しました。
「スターポートは健康を向上させるためのツールとして、最上級のものを提供したいと考えています。従業員に最高のサービスを提供できるものは、InBodyしかないと確信していました。」
– エバン・トーマン、ウェルネス・フィットネスサービス管理者 –
以前は体成分を調べるためにキャリパー法と両腕間のインピーダンスを測定する家庭用体脂肪計を使用していましたが、これらはスターポートの使命を十分に達成できるものではありませんでした。トーマンは、InBodyが医療分野でも活用されていることと、NASAの従業員がInBodyよりグレードの低いものは受け入れないことを知っていました。
「私たちはNASAです。従業員にとびきり最高のサービスを提供できるなら、あらゆる努力を惜しみません。」

教育によって築かれた信頼

トーマンは、技術に精通しデータ解析に慣れているJSCの従業員が、ただ”最上級のもの”という理由だけで、新しい機器を受け入れたりはしないということに気づいていました。NASAが洗練された技術を取り扱っている場所であるだけに、外部の技術が登場すると懐疑的になることがよくありました。しかし、トーマンは楽観的に「皆がInBodyを使うようになる自信があります。どんな分野でも最高のものを使いたいと考える従業員が、InBodyに信頼を置くようになることを期待しています。体成分の評価とInBodyの評価は一致します。」と話しました。
信頼を築くカギは教育です。トーマンはInBody770を健康のためにどのように使えるかを従業員に教える場として、啓発キャンペーンを企画しました。体成分を知ることの重要性から始まり、除脂肪量や体脂肪率などの項目の認知を促進させました。

止まらない勢い

トーマンはInBodyがスターポートのジムに置きっぱなしにされ、人々に発見されるのを待つことができませんでした。2014年12月にInBodyが到着すると、新年決議案総会に参加する人波を想定して、InBodyをフロントセンターに設置しました。またNASA関連のイベントやJSCの健康フェアが外部で開催される時はInBodyを持ち出して測定会を行いました。昼休み休憩中に測定をしてもらうため、カフェテリアにも持ち出しました。トーマンの努力が成果を上げて、スターポートのジム会員達は非会員の従業員とも結果を共有し始め、JSCの間で多くの関心を集めました。
「InBodyで体成分評価をするつもりでなかった人達が、思いがけず同僚のInBody結果用紙を目にして、体成分分析に興味を持つようになり自分自身も変化を追ってみたいと考えるようになります。」

スターポートの会員は引き続き増加

スターポート会員数は2015年1月時点の2,800人から12月には4,280人にまで増加しました。この数字はJSC従業員11,000人の38%を占めています。この結果をもたらした重要な要因として、トーマンはInBodyを高く評価しています。
「想像以上に、従業員の身体的・健康面の意識向上をもたらしました。皆さんは自分の目標を明確に設定しています。InBodyを測定すると、今までの生活習慣を見直す必要があると感じさせられます。」
トーマンは2016年の年末までに、ウェルネスプログラム参加率を全体の50%にすることを目標にしました。この高い目標は、従業員の信頼を得ているInBody770の助けを借りることで達成できると確信しています。InBodyは信頼性の観点から”NASAテスト”に合格しました。

原文記事
How InBody Helped NASA Johnson Space Center’s Workforce Wellness Program Have a Record-Breaking 2015

Starport is designed to promote the welfare and morale of the Johnson Space Center (JSC) workforce. Starport Services is a quality-of-life program that directly supports the mission of the Johnson Space Center by providing a variety of support activities and employee services. These activities and services seek to enhance work-life balance, promote mental and physical fitness, and provide a working environment at JSC that helps to attract and retain quality employees. When tasked to find new “dynamic wellness” technology to enhance their fitness and wellness program, Starport brought in an InBody 770 to replace their existing body composition tools: calipers and handheld BIA devices. In 2015, Starport’s membership grew by 48.6% and increased its workplace wellness program adoption rate to 38% of eligible employees and contractors.

The Search for the Best

While NASA’s astronauts, scientists, and researchers are committed to an unending mission to explore the universe and expand mankind’s understanding of the unknown, Starport – the workforce wellness program at the NASA Johnson Space Center – has a more immediate, earth-bound mission: to attract, retain, and support the health and wellness of the JSC’s 11,000-strong workforce of government employees and contractors. How does Starport do that? The same way any NASA-affiliated group does: by providing its employees with the best tools for the job. Which is why, in late 2014, Employee Wellness and Fitness Services Manager Evan Thoman brought in the InBody 770. “We want to offer our community the very top, the top echelon if you will, in terms of equipment and/or access to tools or resources to allow them to improve their health and wellbeing, and that doesn’t mean just another treadmill. It means something much more than that,” said Thoman. Previously, Thoman had been using calipers and handheld bioelectrical impedance devices to determine body composition with limited and mixed results. When the call came from above to deliver a wellness program that would achieve Starport’s mission, Thoman remembered InBody from his previous role in the private healthcare sector. He knew that anything less than the InBody would be unacceptable for the NASA workforce: “We’re NASA, so we want to do everything we can to offer our workforce the best of the best, and at the time the InBody was – and still is – the best of the best.”

Building Trust with Education

Thoman knew that the JSC workforce – an incredibly tech-savvy and data-driven population – would not just accept a new piece of technology as the “best of the best” at face-value. NASA’s workforce is used to working with the most sophisticated technology available, so when outside technology comes in, it’s often greeted with a high degree of skepticism. However, Thoman was cautiously optimistic. “I knew people would use it,” he said. “I just hoped our employees would put their trust in this.” The key to building that trust would be education. “This population, they want to be the best at everything and know everything there is to know about a certain topic, and body composition assessments and InBody assessments are not different.” Thoman launched a mass-awareness campaign designed to teach the workforce what the InBody 770 could do for their health and wellness. It started with teaching the importance of knowing important body composition values. Thoman had previously held “Know Your Numbers” campaigns for employees to promote awareness of metrics like blood pressure and cholesterol levels. He used this same model again, except this time on the topic of body composition, promoting awareness of values such as lean muscle mass and body fat percentage.

“No Signs of Losing Momentum”

Once the InBody arrived in December 2014, Thoman devised a plan to implement the InBody 770 into the workplace wellness program. Taking advantage of the annual New Year resolution membership signup wave, Thoman put the InBody 770 front-and-center. “The InBody 770 was the focal point,” he said, “and it continues to be the focal point.” Not content to let the InBody sit in the Starport gym and wait for people to discover it, Thoman took the device outside at every available opportunity. When there was a health fair at NASA JSC, the InBody 770 was there. When there was an event at a local NASA-affiliated contractor’s office, Thoman took the InBody on the road and tested people there. He even brought the InBody into the cafeteria and tested people during their lunch break. Thoman’s efforts paid off. Starport gym members began to share their results with others who were not yet members, creating more interest and excitement among the JSC workforce. “People who had never, ever planned on having an assessment done…all of the sudden saw this results page that their co-workers were passing around and saw all of the data that it presented and then suddenly became very interested and wanted to start tracking and trending their own metrics,” he said. “Once the information got out, once they put their trust in the machine, once it was verified…it’s just taken off, and it shows absolutely no signs of losing momentum.”

Starport’s Numbers Take Flight

At the close of 2015, Starport posted the highest membership numbers it has ever achieved, expanding from 2,800 memberships in January to 4,280 in December: an increase of 48.6% by year’s end. In terms of the entire NASA JSC workforce, this figure accounted for 38% of the 11,000 NASA employees and contractors eligible for Starport membership. Thoman credits the InBody as a key factor driving this high engagement. Once the workforce learned about how their body composition factored into their health and wellness and understood how the InBody could help them reach their health goals, employees came again and again to track their numbers. “It has brought so much awareness in terms of the physical health of our workforce, much more than I ever thought,” said Thoman. “People are pretty set in their ways, and this was asking them to change their routine of just stepping on the scale to measure progress.” With 2016 well underway, Starport’s membership signups are set to again break records. Thoman has set a year-end goal of 50% of the NASA JSC workforce to be signed up for the wellness program by December. Although it’s a lofty goal, he’s confident he’ll get there with help from his InBody 770 and the trust his workforce has placed in it.

Original Source: https://inbodyusa.com/blogs/case-studies/how-inbody-helped-nasa-johnson-space-center-s-workforce-wellness-program-have-a-record-breaking-2015/