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大阪河﨑リハビリテーション大学

「産官学連携による認知症予防活動」
機種モデル:InBody270

大阪河﨑リハビリテーション大学は2006年に大阪・貝塚市に開校されたリハビリテーション専門職の教育に特化した大学です。前身の河﨑医療技術専門学校から数えると20年以上、リハビリに携わる人材の育成に尽力しています。2013年5月から大学の所在地である貝塚市と【「市民の健康及び社会福祉の充実」に関する連携協定】を締結して産官学連携を行い、市や企業と協力して健康福祉活動を行っています。その活動の一つに、「つげさん認知症予防プロジェクト」という活動があります。

▲「つげさん認知症予防プロジェクト」の紹介動画。南海電鉄貝塚駅内の「まちの駅 かいづか」にて放映。

「つげさん認知症予防プロジェクト」は、大阪河﨑リハビリテーション大学と貝塚市福祉部高齢介護課、不二製油株式会社が参画して実施しています。そのプロジェクトのリーダーとして、大阪河﨑リハビリテーション大学理学療法学専攻の今岡真和先生が統括しています。

今岡先生が理学療法士の仕事を知ったきっかけは、高校の友人が交通事故に遭った際、そのリハビリの過程を見守ったことでした。高校卒業後は、京都府にある陸上自衛隊福知山駐屯地の衛生科で働き始めました。衛生科で選択できる職種の中には、看護師、救急救命士などもありましたが、勤務と並行して理学療法士の資格を取得する制度が存在しなかったため、先生は自衛隊を退職し、関西医療学園専門学校へ入学、理学療法士の資格を取得しました。専門学校を卒業した後、回復期病棟がある一般病院にて約2年勤務しました。その後、老健施設で7年半勤務しながら、大阪府立大学大学院にて研究活動を行って博士号(保健学)を修めました。老健施設では要介護・要支援の高齢者のリハビリを担当していましたが、利用者の多くが既に要介護度の高い方であり、リハビリの効果を十分に得られる前に亡くなってしまうことも珍しくありませんでした。この経験から、要介護・要支援になる前の、予防を目的とした理学療法に注力するようになりました。そのため、高齢期の予防領域において国内トップランナーである愛知県大府市の国立長寿医療研究センターにて特任研究員として勤務し、予防としての理学療法について知見を深めました。その後、2017年より現職である大阪河﨑リハビリテーション大学の理学療法学専攻の助教として赴任します。先生は老年学・公衆衛生学・地域理学療法学を専門とし、特に地域在住高齢者への理学療法に力を入れて活動しています。

▲ 今岡真和先生

「理学療法士の仕事といえば、病気やケガを持っている方に対して運動・物理療法を行うイメージが強いかと思いますが、最近はまだ身体に症状が現れていない健康な方に対して、病気や疾患を予防するためのアプローチも行います。自治体・福祉施設・企業と連携して、健康な身体を維持していただけるように様々なイベントや運動教室を開催しています。」


InBodyとの出会い

「InBody S10は以前勤めていた老健施設で初めて使いました。体成分を計測してサルコペニアの診断¹⁾²⁾を行う際、入所されている方の約70%が車いすを使用していることから、立位だけでなく仰臥位・座位でも測定できるところが良かったです。」

一方、老健施設で理学療法士ができるリハビリに対して、今岡先生はもどかしさも感じていました。
「要介護の方は、リハビリを行っても年間で1~2%くらいの筋肉量しか改善しません。特に老健施設の入所者は要介護者の中でも重度の方ばかりで、理学療法を行うにも動くことさえ難しく、必要な運動量が確保できません。また、認知症を合併していることも多く、効果のある運動を指導しても正しい動きができなかったり、運動すること自体を忘れてしまったりします。付きっきりで指導する場合、制度上、週2回までしかリハビリを行うことができません。そのため、筋肉量の増加というよりは、筋肉量をどれだけ維持できるのかがポイントになってきます。終末期に差し掛かり亡くなるまでの間、いかに穏やかに過ごしてもらえるかを考えていました。」

このような経験から、先生は “要介護・要支援になる手前のフレイルでの予防活動にもっと力を入れるべきではないか? ” と考え、現在の活動に至りました。


産官学連携による健康推進事業

地域在住高齢者の疾病予防に取り組みたいと考えていた今岡先生は、大阪河﨑リハビリテーション大学に赴任後、「つげさん認知症予防プロジェクト」を立ち上げました。その中でも「つげさん元気アップ教室」は毎年開催されており、今年で3年目を迎えました。「つげさん元気アップ教室」は全12回で構成されており、初回に事前検査、第2回から第11回では約1時間の体操教室を行います。運動機能や認知機能を向上させて認知症を予防することを目的に、体操だけではなく認知機能トレーニングも導入しています。そして、最終回に事後検査を行って、3ヶ月間の取り組みの成果を確認します。

「つげさん体操」は、貝塚市が市制70周年を記念し、「貝塚市民の歌」に合わせて考案した体操で、貝塚市のイメージキャラクターである「つげさん」を冠しています。「つげサンバ」は今岡先生が監修した体操で、貝塚市出身のシンガーソングライター池田夢見さんが歌う「つげサンバ」というオリジナルソングに乗せ、地元名産品のタオルを用いた簡単な運動を組み合わせて楽しく行える体操です。「つげさん元気アップ体操」では、これらの体操を含め、計4種類の体操を実施します。また、体操は参加者の運動機能に合わせて行えるよう、3段階の難易度が用意されており、椅子に座って行える体操も用意されています。

▲ 貝塚市イメージキャラクター つげさん

それ以前は、貝塚市との公民連携活動として、大学が認知症予防を目的とした測定会を各町会単位で行っていましたが、測定会の開催許可が降りた地域でのみしか実施できませんでした。そこで、より多くの方に参加してもらえるよう、貝塚市と大学から市民全体へ呼びかけました。そして、貝塚市の中央・山手・浜手地区の各圏域にある公民館や福祉センターに依頼し、参加者それぞれの家から近い最寄りの施設で参加できる形になりました。産業からの支援として泉州地域にゆかりのある不二製油株式会社がこの活動の支援をしています。

「自治体と共同でイベントを開催することのメリットは信頼です。私立大学だけでイベントを開催すると、どうしても研究色が強くなってしまい、参加者に対して被験者になるという印象を与えがちです。しかし、市と大学が協力して、市民の方々に向けた健康づくりの機会をサポートできれば、市と大学は信頼と専門性という点でお互いにメリットがあると思います。私たちの場合、貝塚市の高齢介護課の方がとても熱心に協力してくださったことも、イベント開催へと繋がる重要なポイントだったと思います。」

近年、認知機能と運動機能の関係が注目されていることから、従来の認知症予防のための機能測定会だけでなく、予防のための体操教室も一緒に開催することになりました。

「これまでの測定会では、認知症に関わる要因を調査することはできましたが、調査だけで終わっていました。理学療法士の専門性を活かして、実際に認知症を予防するために何ができるか、一歩踏み込んだ取り組みをすべきだと感じました。」

教室の期間を3ヶ月にしたのは、1回きりの体操教室では十分な効果が得られないためです。一定期間運動に取り組むことで、効果を十分に感じてもらいます。また、自治体側からすると、1年間の活動を四半期毎に区切って管理していることが多いため、3ヶ月という期間が重要なポイントの一つになります。最終的な目標は3ヶ月間の体操教室を通じて運動を習慣づけ、各自治体で自主的に体操を行う活動や、運動グループを活性化させて家族・町会・婦人会単位でも様々な運動を行ってもらうことです。

「3ヶ月間の教室終了後、体操をはじめとした運動を自主的に行っているグループがあるか大学で確認します。1年後に運動を継続しているか確認をすると、実際に続けているグループは10%未満しかなく、運動を継続させることの難しさを感じます。そのため、運動を続けていただけるように、オリジナル体操のDVDや体操でも使用できるタオルを配布しています。」

▲ 左:オリジナル体操DVD  右:配布しているタオル


体操教室におけるInBodyの活用方法

➤ InBody270測定風景

「つげさん元気アップ教室」では3ヶ月間の体操教室の最初と最後の回にInBody270による測定を行っています。これに加えて、教室が終了してから3ヶ月後の健診時にもInBody測定を行います。多い時は1日に約120名の測定を行うため、測定がスムーズに進むようにInBody測定だけでなく、骨密度やロコモチェックのための歩行力測定など裸足での測定が必要なものをひとまとめにする工夫をしています。

「毎年冬(1~3月)に体操教室を行い、夏に「ヘルスチェック」という高齢者向けの健診を行っています。InBody測定だけでなく、身長測定、骨密度、ロコモチェック、足型測定、学生と1対1で行う認知機能テストなども行います。この健診に教室参加者をお呼びして、教室終了後にも自主的に体操を継続することが筋肉量にどう影響するのかを確認していただきます。体操教室の前後を比較すると筋肉量は増加しますが、これまでの傾向から言うと、健診時は教室終了時よりも筋肉量がやや減少する傾向が見られます。自主的な運動だけでは筋肉量の維持が難しいことが示されたこともあり、健診にご参加いただいた方には改めて運動の重要性を説明するのですが、ここでもInBodyで測定した数値を活用しています。」

運動の習慣化のためには➀介入回数を増やすこと ➁動機付けを行うことが大切です。➀のみを重視して介入回数を増やしすぎてしまうと、高齢者人口が増加していく中で、教える側の人数やお金が足りなくなってしまいます。従って、どれだけ手軽に楽しく、専門家がいなくても運動を続けられるかに直結する➁がポイントになります。

「InBodyの測定項目ではSMIと部位別筋肉量をよく使用します。体操教室の参加者には事前検査でInBodyを測定した後、私が結果用紙の見方を簡単に説明します。ヘルスチェックでは、別日に福祉センターを借りて、健診の各測定結果の説明会を開きます。高齢者の方を対象にInBodyのたくさんある測定項目を一度に説明することは難しいため、主要項目をメインに理解していただきます。」

体成分を詳しく分析し、様々な項目で構成されるInBodyの結果用紙は医療施設や研究者には好まれますが、高齢者からすると測定項目が多すぎてどの項目を見たら良いのか区別がつきにくいです。そこで今岡先生は、高齢者向けに結果用紙を説明する資料を独自に作成しています。また、InBodyの結果用紙は必ず理学療法士の資格を持った教員が説明していますが、これは無資格の方や学生が説明をして解釈の誤解を招くことを防ぐためです。

▲ 今岡先生が作成する結果用紙の見方資料

「3ヶ月間の体操教室の成果として、参加者の平均SMIが2%増加しました³⁾。期間中にウォーキングや筋トレを始めたことで運動量が増加した方もいれば、教室を途中で休んでしまった方もいる中での成果です。体操教室を機に、運動量を増やしてフレイルを防ぐ活動に取り組む方が増えていくことは、まさにこの体操教室の目指すところです。リピーターの方や、別のイベントに参加された方で、以前お渡しした結果用紙を持って来られる方もいらっしゃいます。前回と比べて今回はこうだった、といったように数値に関心を持ってもらえることは、運動へのモチベーションに繋がると思います。体操教室の事後アンケートでも、InBodyで筋肉量などの数値を見られて良かったという声が多いです。また、InBody結果用紙の紙は硬く、デザインがしっかりしているため、こんなに良いものを測ってもらえたと、高齢者の方はより一層喜ばれます。」

また、フレイル調査の体重減少に関する項目として、筋肉量が減少してフレイルが進行したのか、体脂肪量が減少して痩せたのかを確認する必要があります。この時もInBodyの測定結果をエビデンスとして使用しています。


学生の実習の場としての位置づけ

▲ ヘルスチェックのポスター

「夏に行うヘルスチェックには、毎年約300名の希望者が参加します。会場は公民館や福祉センターを借りて、大学が主催します。市民の皆様には、約2万世帯への町会報や新聞の折り込みチラシで開催の周知を行います。」

ヘルスチェックで行うInBodyや骨密度などの様々な測定は、学生が主体となって実施します。1回のイベントに3年生を中心とした約30名が実習として参加します。理学療法士を目指す学生は運動機能測定を、作業療法士を目指す学生は認知機能テストや生活習慣に関するアンケートを行います。このように各専攻分野に合った実習を行うことで、学生の専門性を伸ばしています。体操教室・ヘルスチェックなどのイベント活動は学びの場としての機能面もあり、学生は貴重な実習経験を積むことができます。

▲ 毎年夏に開催されるヘルスチェックの風景

「ヘルスチェックは学生だけでなく、ボランティアスタッフ⁴⁾の方にも補助をお願いしています。募集をかけて応募いただいた方々には、事前に測定方法や運動について説明する講習会を3日間受けていだきます。測定には直接関係ありませんが、高齢者の健康づくりのために必要な知識や運動なども教えます。スタッフの方々には、自宅に近い公民館や福祉センターでのヘルスチェックを定期的に手伝ってもらっています。」
▲ 学長によるボランティアスタッフ養成の講習会風景

体操教室では、参加者のお手本となる体操インストラクターもプロのインストラクターから体操指導を受けた学生が担当しています。今後、社会に出てリハビリを行うときに運動指導ができるように、学習指導の一環として任せています。体操インストラクターはプロに依頼すればより質の高い体操教室を行えますが、大学は医療機関ではなく教育機関であることを意識しています。プロのインストラクターは体操教室のはじめの数回だけ、高齢者への指導を行っています。

「体操の見本がうまい学生・指導がうまい学生を、僕らも高齢者の方も求めてはいません。時には振り付けを間違えることもありますが、世代間交流を行うことは運動を続けるモチベーションに繋がると思います。学生の中には、体操教室で仲良くなった参加者の方から地域のお祭りに誘っていただくなど、体操教室の後も関わりが続いている学生もいます。」


フレイル予防のために広がる健康福祉活動

「つげさん認知症予防プロジェクト」は産官学連携における健康福祉活動のモデルケースとなっています。今岡先生は他の自治体へ体操教室の取り組みを紹介する講演活動も随時行っています。昨年は「いのち輝く未来社会デザイン」の取り組みで、大阪万博誘致のワーキンググループにて取り組み内容の発表を行いました。他にも、町会単位・校区単位や市外からの講演依頼も受けることが多く、昨年のクリスマスは貝塚市に隣接する岸和田市で認知症予防の講演とInBody測定を行いました。講演とInBody測定を一緒に行うと、参加者の反応がとても良く、大変好評をいただいています。大阪府からも健康福祉活動の先駆的な取り組みとして評価され、昨年の第4回大阪府健康づくりアワード地域部門では大阪河﨑リハビリテーション大学が最優秀賞を受賞しています。
▲ これまで健康福祉活動で受賞された賞の数々

「自治体のみ・大学のみではこういった健康福祉活動を行っていくことは難しく、産官学の連携が大事になってきます。自治体はマンパワーが足りていませんが、大学は学生のマンパワーはあるものの広報活動や地域との繋がりに弱いため、周知活動や活動場所を提供していただくなど自治体のサポートが必要です。体操教室や健診を通じて、フレイルの方や認知機能が低い方が見つかった場合、大学でまとめたデータが貝塚市の高齢介護課を通じて地域包括センターに共有されます。そして、貝塚市は地域包括センターに在籍する地域のソーシャルワーカーやケアマネジャーに、対象の高齢者の方を定期的に訪問するように要請します。最近はビッグデータやAIの活用が注目されていますが、私たちが実際にできることは測定を通じてフレイルや認知症の高齢者の方を発見し、専門職に繋いでいくことです。過去には認知機能テストの点数が低い方の認知症の可能性を疑い、地域包括センターに連絡して実際に訪問で確認していただくと、認知症ではないと思われていた方が実は認知症だった、というようなケースもありました。」

▲ 大学・貝塚市・地域包括センターと高齢者の関わり

厚生労働省は2020年4月より、75歳以上の後期高齢者を対象にフレイル検診を義務化しました。15項目による問診票を用いますが、それ以外の検診の内容は各自治体に委ねられます。ただ検診を行うだけでなく、どうすればフレイルを予防・改善することができるのか、どうやって大学・貝塚市・サポート企業が協力してフレイルへの取り組みを更に強化するのか、現在、市の高齢介護課と話し合っています。

「これまでデータを取った中で、興味深い点がありました。フレイルに該当する人は、そうでない人よりも就労している割合が高いという結果が示されたことです。従来のフレイルのイメージは、家に籠っている方や虚弱な方だと思います。フレイルの下位項目に『最近疲れやすいですか? 』『最近、あまり気分がのらないときがありますか? 』『運動習慣がありますか? 』というような質問がありますが、就労していると当然疲れやすく、運動習慣もないことでフレイルに該当しやすくなってしまいます。こういう傾向から今後、高齢者の社会参加を考えるにあたり、高齢期の働き方などを検討していく必要があります。」

第一興商からオリジナル体操の収載に関する依頼があり、今年の夏にはカラオケ機器に「つげサンバ」が収録されます。近年、若者の間ではカラオケ離れが進んでいますが、高齢者にとっては貴重なコミュニケーションの場です。そういった背景の中で、高齢者の方にもっとカラオケを楽しんでもらいたいという意図から、今岡先生に声が掛かりました。曲中では、学生が体操を実際に行っている映像が流れる予定で、先日都内での撮影を完了したばかりです。


終わりに

「高齢者の方はアクセスできる場所が限られています。InBodyを使って健康状態を管理しようと思うと、医療機関や大学のような研究施設、スポーツジムで測定をするしか方法がありません。公民館や校区毎にある地域包括センターにInBodyが設置され、もっと気軽にInBody測定ができる社会になってほしいと考えています。また、小学生の身体計測でも身長・体重は測定しますが、その中身は一体どうなっているのかまで確認することが、当たり前の世の中に変わっていくべきだと思います。」

これから理学療法士を目指す方に向けて、今岡先生は病院など一つの場所に限定して経験を積むのではなく、様々なフィールドに出て活動をしてほしいと言います。
「理学療法士は今後、更に予防の分野に進出していくと思います。疾病・疾患がある方だけでなく、地域在住高齢者の方をもっと知ってもらい、地域にどんどん出て活躍してほしいです。病院で働いている理学療法士さんでも、声をかけてもらえれば勉強会や講演会を行いますよ、という方はいらっしゃいますが、自分から日時・場所を決めて開催しようと動ける人はなかなかいません。また、患者は入院している限り、病気を治したいと思っているので医者やコメディカルの言うことをよく聞きます。一方、地域在住高齢者の方はまだ病気にかかっているわけではないので、理学療法士の指示に従ってもらうことが難しい場合があります。そういった方々とコミュニケーションを取る能力を是非培ってほしいです。お金になる活動ではないですが、この活動が10年後、更にその先まで継続すると、社会にとって大きな財産となることを意識してほしいです。最近では、中高年の難聴がアルツハイマーや認知症の一番のリスクになると報告されており、中高年からの予防活動・定期的な運動習慣の重要性も示されています。地域の方向けに活動する時は、InBodyのように定量評価ができる機器やテストが必要不可欠です。エビデンスとして認められている数値を専門的に正しく理解・活用し、その人の行動や生活習慣、考え方を変える提案ができる人になってほしいです。」

「私の座右の銘は ”Above and Beyond” です。”期待以上に/予想以上に” という意味ですが、今の取り組みができるだけ、”期待以上に/予想以上に” 広がってほしい、”期待以上に/予想以上に” 高くまで伝わってほしいと思っています。先日、府内の富田林市の保健センターに伺った際、私たちの活動が紹介されたリーフレットを目にした時はとても誇らしかったです。現在、大阪府内でも広がりつつありますが、もっと関西や国内の他の地域まで広がってほしいです。研究活動を行うことで、アカデミックな分野でも色んな方に活動を知ってもらいたいです。そして、私たちの活動が各地の健康福祉活動に活かされて、地域在住高齢者の方の『楽しく生きる』ことに役立つことを願っています。健康に楽しく生きてほしいと言いながら、毎晩晩酌してしまっている自分がいるんですけどね。笑」

▲ ヘルスチェックに参加した学生・ボランティアスタッフの集合写真

 


参考文献
1. 介護老人保健施設入所者の転倒予防介入効果検証~準ランダム化比較試験~.今岡 真和, 樋口 由美, 藤堂 恵美子, 北川 智美, 上田 哲也, 増栄 あゆみ, 寺島 由美子, 甲斐沼 成, 黒﨑 恭兵, 池内 まり.日本転倒予防学会誌.2015:1(3) 29-36
2. Low-frequency Exercise and Vitamin D Supplementation Reduce Falls Among Institutionalized Frail Elderly. Masakazu Imaoka, Yumi Higuchi, Emiko Todo, Tomomi Kitagawa, Tetsuya Ueda. International Journal of Gerontology. 2016:10(4) 202-206
3. Effect of Multicomponent Exercise and Nutrition Support on the Cognitive Function of Older Adults: A Randomized Controlled Trial. Masakazu Imaoka, Hidetoshi Nakao, Misa Nakamura, Fumie Tazaki, Motohiro Maebuchi, Masahisa Ibuki, Masatoshi Takeda. Clinical Interventions in Aging. 2019:14 2145–2153
4. 産官学連携による認知症予防ボランティア養成講座の成果と課題.今岡真和,田崎史江,中尾英俊,畑中良太,中村美砂,亀井一郎.大阪河﨑リハビリテーション大学紀要.2019:13 3-13

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